「スニール サドワニ」というインド人が代表社員を務める「RAGING BULL(レージングブル)」(東京都渋谷区)という合同会社は4月13日までに債務整理を弁護士に一任。自己破産をする。
帝国データバンクはそのことを4月19日に報じている。
同記事によれば、「大手証券会社からIPO(新規株式公開)株式の特別枠を割り当てられたとして同株式の買い付けを目的に投資家を募っていたが、実際には当社に割り当てられた事実はなく」と記されているから、怪しい会社と推測できるが、本紙が得た情報によれば、そんなレベルではなく、投資詐欺そのもので、関係者の間では、このインド人代表社員はすでに詐欺したカネを持ってインドに逃げ帰ったのではないかとの見方さえ出ているという。
また、帝国データ記載では、「大手証券会社」となっているが、実際には「SBI証券」の手がけるIPO株式に限られていたという。
真偽はともかく、このインド人、SBI証券に特化したIFA(金融アドバイザー。証券代理店)で、「適格機関投資家」であることを信用付けにしていた。
そして、投資家を募るために、投資利益の5%を支払うとして営業マンを募っていた。
同社は2010年2月設立だが、この詐欺投資を持ち掛けていたのはこの半年ぐらいのことのようだ。それでも被害総額は30億円程度に上るだろうとのこと。
その手口はこんな具合だ。