アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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参院山口選挙区――「安倍子飼いVS裏切り安倍元秘書」の真相

 この夏の参議院選山口選挙区(定員2。今回改選1)に、立憲民主党公認で秋山賢治氏(冒頭写真。52)が出馬する模様であることが今年3月末に明らかになり話題になっている。
というのは、秋山氏、1993年から第1次安倍政権時の2007年まで安倍晋三元首相の私設秘書を13年も務めていたからだ。
地元事情通がいう。
「秋山氏は地元の出身なので、ずっとここ山口で秘書をしていました。それも頭の回転が早く、切れるので、最後の方では父・安倍晋太郎氏の時代からの畑村剛、そして桜を見る会前夜祭の事件で有罪判決を受けたもののこっそり復帰していた配川博之氏に次ぐ3番目の実力秘書になっていたんです。つまり、安倍氏の考えや行動を読めるのはむろん、恥部も知っているということです」
その秋山氏、4月13日の出馬会見では、立憲から出馬の動機につき、以下の旨のことを語っている。
「アベノミクスでふるさとの下関市が衰退したのを見た。それで一強政治はダメだと思い、その地元から声を上げることにした!」
この発言を聞く限り、まさに元親分にケンカを売っているに等しく、裏切り者とも言える。
もっとも、山口県はまさに保守王国で、この山口選挙区で野党候補が勝ったのは1989年以降なく、以来、実に30年以上に渡り定数2の議席を自民党が独占している。
しかも、今回選挙で自民党公認で出るのは、安倍元首相の子飼いの下関市長を長年務めた現職の江島潔氏(横右写真の右人物。63)。当選3回目を目指す。
しかも、今回選挙、まだ可能性がゼロというわけではないものの、野党統一候補でも厳しいのに、野党は国民民主党から県連代表の大内一也氏、それに共産党からも出る模様と来ている。
だが、まったく可能性がないわけでもないとの見方も。
それは秋山氏、地元の有力秘書だったという経緯から、対抗馬の江島市長時代の恥部、それは親分の安倍元首相も関係するが、その件を知っているからという。

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