アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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連載『詫びる覚悟はできてます』第12回「うちのテレビが壊れちゃった」

中井仲蔵

【この連載は……】普段は某中小企業に務めつつ、こっそり雑誌やウエブ媒体に原稿を書くコラムニストの中井仲蔵が、あまり話題にならなかったニュースを拾い起こしてみようというものです。不定期ですが、およそ月に2回くらい掲載したいと思ってます。

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うちのテレビがぶっ壊れちゃいました。

 東日本大震災の直前に買ったので、ブルートゥースにもWi-Fiにも対応してないけど、なんとか地デジは見られるという10年モノの機械でした。
画面はなんの問題もなくハッキリ見られるので、まだまだイケると高をくくっていたのですが、ときどき映ってはいけないものが映るようになってしまったのです。

特にひどいのがフジテレビを見ているときで、『めざまし8』や『バイキングMORE』や『日曜報道THE PRIME』などの番組に、なぜか橋下徹さんがしょっちゅう映り込むようになってしまいました。

一応、テレビ局というのは、電波法に基づいて総務省から放送免許を与えられているだけあって、当然、「不偏不党・政治的中立」であるべきなのに、特定の政党に深くかかわっている人がテレビに出ずっぱりなのは、異常な事態です。ご存じのとおり橋下さんは、かつて大阪府知事や大阪市長も務めた、日本維新の会の創始者。2015年に政界引退を表明し、今では爆笑問題と同じ芸能事務所の『タイタン』に所属するタレントではありますが、いち「政治漫談家」と呼ぶには維新の会との関係がズブズブすぎで、無関係というにはちょっと無理があります。

現に、この1月に元首相の菅直人さんが橋下さんのことを「ヒトラーみたい」とツイートしたら、日本維新の会幹事長の馬場伸幸さんが議員会館の菅さんの部屋に乗り込んでくるという珍事もありました(この件に関しては、2月13日にアクセスジャーナル主幹の山岡俊介編集長も頭から湯気を出さんばかりの勢いで主張記事を書いてますので、よろしかったら合わせてお読みください)。

 この『日曜報道THE PRIME』の、ロシアのウクライナ侵攻が始まった直後の放送では、「プーチン大統領と仲良し」という理由であの安倍晋三元首相を招いて、
「次の参院選では米国の核兵器を日本に持ち込む核共有の議論が必要だ」
という非核三原則を真っ向から否定する意見が一致してました。
どさくさに紛れて改憲論をぶちかます、ある意味「火事場泥棒」みたいなこんな手法が、堂々と放送されていいはずがありません。
メカには弱いのでうまく説明できませんが、たぶん、ぼくの家にあるテレビ受像機が壊れちゃってるからこんなヘンテコな番組を受信しちゃったんでしょう。違うかなぁ。

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