篠原チームとは、あの篠原猛氏(64。冒頭写真)を中心とした仕手筋を指す。
そう、近年では「地域新聞社」(2164。JQ。千葉県船橋市)を手始めに「北日本紡績」(3409。東証2部。石川県白山市)、そして「ダイヤ通商」(7462。JQ。東京都豊島区)を手掛けた。
地域新聞社は18年8月から急騰し、それまで400円台だったのが同年11月には実に10倍以上の5000円を付けた。北日本紡績は19年年初から上がりだし20年には軽く5倍以上に。そしてダイヤ通商は19年末から上がり始め現在6倍以上に。
こうしたなか篠原グループは相当儲けたようだ。
ただし、地域新聞社だけは一度売り逃げした後、再度仕掛けたものの株価は上がらず(横右写真=チャート)、今年3月ごろまで抱え困っていたという。
そんななか、本紙は篠原氏がその地域新聞社の保有株(45万株=信用27万株、現物18万株。24・4%)をクロス取引で売却すべく、関係者に営業をかけた際のメール文書を入手した(横左写真)。
そのメール文書を一部紹介しよう。
「2020年5月に東証2部上場の北日本紡績(株)の買収。2021年1月にJASDAQ上場のダイヤ通商(株)の過半数を取得し、ファンドへの売却実績を持つ、篠原猛氏率いるチームで株式を購入開始。
現在は1000~1100円前後で推移。
篠原猛氏はオックスホールディングス(証券コード2350)の創業者。大証へラクレス上場後に株式を売却し引退。豊富な資金を基に、木村化工(株)(証券コード6378東証1部)、春日電機(株)(当時東証二部)等の銘柄を数々仕掛け、兜町の有名人となった」