アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(834)「完全にハコ企業になった? パス」

2020年に経営陣を刷新し、自社ブランド化粧品を軸とした通販事業に専念していた「パス」(旧イー・キャッシュ。3840。東証2部。東京都渋谷区)--。
しかし、その後、大株主側と経営者側でプロキシーファイト(=委任状争奪戦)を繰り広げ、6月30日の定時株主総会で、株主側である「令和キャピタル有限責任事業組合」は、堀主知ロバート社長の追い出しに成功した。
令和キャピタルといえば、これまで「21LADY」(3346。セントレックス)、「アビックス」(7836。JQ)、「プラコー」(6347。JQ)にも関わって来たが、“ハコモノ企業専門ファンド”といっていいだろう。
プラコーの現筆頭株主は「フクジュコーポレーション」という有限会社でこの連載でも何度も報じたことがあるが、兜町では有名な外務員がバックの金融屋だ。その金融屋が経営していたもう1社は畳んでそこの社長はフクジュの役員になっている。そのプラコー、大株主に中国系仕手筋「和円商事」が登場している。
さてパスだが、2018年7月に「Block Shine有限責任事業組合」(旧チャイナトラベル1号有限責任事業組合)の代表である岩崎煕慶氏が22・31%取得。この事業組合の組合員には中国仕手筋の「洪昊JAPAN」、「Oakキャピタル」がいる。なお、Oakキャピタルは今年始め16%の筆頭株主だったが3月までに次々と売却し5%以下に。そして株主の何人かは入れ替わるのだが……。

この続きを読むには有料購読の登録が必要です。

関連キーワード
検索

カテゴリ一覧