プロフィール 投資歴22年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。
≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週の日経平均株価の終値は28,783円と、前稿比-283円(※+102⇒ +16→ +6→ ▲207→ +831→ +234→ ▲1274→ +337→ ▲662→ ▲85→ ▲86→ +677→ ▲615→ +74→ +854→ ▲102→ ▲1051→ +497→ +741→ +1,116→ ▲968→ +112円→ +380→ +695→ +681→ +106)安の4週ぶりの反落となった。
TOPIX(東証1部全体)も先週は小反落だった。終値1956ポイントと週間で-7P安。先物では1,949Pである。
そしてNYダウは、週間で+352ドル高となる34,786ドル(※前稿比+1144⇒ ▲1466→ ▲276→ +227→ +321→ ▲174→ ▲396→ +735→ ▲158→ +400→ +492→ +237→ +444→ ▲129→ +1207→ +564→ +460→ +44→ +335→ +1140→ ▲1014→ +182→ ▲284→ +492→ +427→ +133)で、ダウは、先々週は日経平均より弱かったが、先週は強かったことになり、これでイーブンだろうか。
先週の週末金曜日の6月「雇用統計」は、あれだけ市場関係者の注目を集めたにもかかわらず、発表後は結果的に上昇はしたものの、カメの歩みのような軌跡だった。数字を確認した筆者は、「テーパリングを速めるほどではない」と感じ、PM21:30には日経平均先物を買いで反応したが、発表後はジワジワと上下に振れるだけで動意が乏しく、その後もNYダウ、ナスダック指数が順調に(カメの歩みのようだったが)値を伸ばす展開にも、日経平均先物はまったくついていかず、終いにはなんと前日比マイナスで引けた。
このやる気のなさは深刻。今週も残念ながら、膠着感が強い相場付きになる可能性が高そうだ。市場は、決算発表とバイデン大統領の経済対策の可決を待っているのだろうか!?
またテクニカルの項(裁定残)で後述しているが、裁定売り残の減少がすさまじい。これは、ここまでの日経平均株価指数の動意のなさが原因だと思われるが、なんにせよ、これだけ売り残が少なくなると、この要因では指数の上昇の燃料が少ないことを意味してしまう。
また、上場投資信託(ETF)の分配金捻出のための換金売りが週末にかけて集中する。8日(木)3300億円、9日(金)5000億円規模の売り需要が想定されており、週末に向けて火曜からの売り仕掛けが入りそうで怖いところ。今週金曜日は、日本では「オプションSQ」の値の算出があるのだ。