アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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反社を使って本紙記事を消そうとした「エフティグループ」元代表・畔柳氏

 中小企業向け電話機やOA機器、LED照明販売が柱「エフティグループ」(2763。東証スタンダード。東京都中央区)は5月13日、代表取締役社長の安藤暢彦氏が同日開催の取締役会で代表も取締役も辞任すると決議したとIRした。
その2日後の15日、「文春オンライン」に、指定暴力団「稲川会」(東京都港区)3代目夫人の法要に安藤氏が駆けつけていたとの記事が載った。
その記事は、この法要(2022年3月)には、安藤氏だけでなく、安藤氏の前の社長ないし会長を実に20年にも渡り務め、エフティグループで独裁体制を敷いていた畔柳誠氏(冒頭写真の人物。法要時は畔柳氏はまだ代表取締役会長、安藤氏は取締役。畔柳氏が代表も取締役も辞任したのは23年6月)も同席と報じていた。
安藤氏の辞任は「一身上の都合」とされるが、文春が安藤氏にアテ取材した結果、記事が出ることを知り、先手を打って報道前に辞任したのが真相だろう(エフティグループは15日、報道内容につき、調査を含め適切に対応するが、会社として関与した事実はないとIRしている)。
実は畔柳氏が23年6月に辞任した際にも、やはり反社との関係が、筆頭株主(現在は約58%保有)の「光通信」に知られてのこととの見方も出ていた。
いずれにしろ、今回の文春の報道で、畔柳氏も反社と付き合っていたことが事実だとハッキリしたわけだ(*同記事は、この法要以外の複数の交際も具体的に指摘している。23年4月も)。
なお、文春がハッキリと指摘できたのは、反社交際を問題視した関係者が調査会社に依頼した動画映像を入手したからだ。
さて、本題だが、実は本紙はこの畔柳氏と反社との関係につき2021年12月、23年7月8月と3度報じている。
そうしたところ、昨年10月、知り合いからどうしても会って欲しい元ヤクザがいると言われ、当初、元でもヤクザは好きでないのでと断わったのだが、懇願され、やむなく会いに行ったら、畔柳氏の記事削除をしつこく言われたことがあったので、これを機会にその件を報じておく。

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