本日午後1時15分から東京地裁で、本紙と「ユニテックス」(大阪市浪速区)、「ゼフィア」(大阪市淀川区)の代表取締役を務める中務稔也氏(冒頭写真。73)との投稿記事削除請求事件(令和5年ワ第29479号)の判決があり、裁判所は、本紙記事には少なくとも真実相当性があり、記事を削除する必要はないと言い渡した。
本紙の全面勝訴だ。
本紙が大阪のお寺「正圓寺」(大阪市阿倍野区)の乗っ取り疑惑につき、中務氏も関わっている旨の記事を報じたところ、中務氏個人がその記事削除を求めて提訴していた。
もっとも、当初、中務氏は嫌がらせでわざわざ大阪地裁に6つの記事につき、削除の仮処分申立てしたが、やはり真実相当性があるということで裁判所は6つすべての記事削除を認めなかった。
だが、それはあくまで仮の決定であるし、中務氏はそれでは世間体があり格好がつかないからだろう、東京地裁に本訴していた。そして、本格的に双方の言い分を聴いたり、証拠を調べたりしても、裁判所は、やはり中務氏が乗っ取り疑惑に関わっており、そのように報道されても仕方がないと認定したわけだ。
なお、この訴訟中に事件化。2人の者が乗っ取りに関する容疑で逮捕・起訴され、現在も公判中だ。この2人とも共犯だとして中務氏もお寺側に告訴され、受理されていた。
中務氏は自分のことを実業家と言っているが、さらなる儲けのためには時には事件屋といわれる者とも組む“裏の顔”を持っていることを裁判所も実質認めた格好だ。
追って、判決文の詳細はお伝えする。
なお、中務氏は世間体から控訴するだろうが、これまでの裁判結果、裏づけなどから逆転判決を得ることはまず無理。恥の上塗りになるだけだから、無駄なことをせず、反省しろと言っておきたい。