アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<新連載>福賀中の兜町アンダーワールド(57)「先週の仕手株情報」

2月8日のアクセスジャーナル本編に、「アーティストハウス」(2009年4月上場廃止)社長だった平原宏一氏のことが書かれていたので、少し補足させていただく。
最近、暗号資産(仮想通貨)関連株として急騰している「リミックスポイント」(3825。東証スタンダード。東京都港区)――2015年6月、リミックス社長に「楽天」副社長だった故・國重惇史氏が就任。当時のリミックスはいわばハコモノ企業だったが、楽天から数名引き連れて戦略を任せていたという。なぜ、エリート街道を歩んでいた國重氏が突然、リミックス社長に就任したかというと、平原氏がバックにいたからだといわれていた。(冒頭写真=リミックスの株価チャート)
当時のリミックスは増資が本業のような状況だったが、株価を引き上げる目的で國重氏をトップに据えたという。しかし、株価は低迷したままで、國重氏は2度袋叩きにされて入院することになったとの噂も。もっとも表向き知人には、難病のため体のバランスが取りにくくなり、階段を踏み外して落ちたと言っていたが。
当時、國重氏が引き連れて来た部下による暗号資産がようやく時流に乗ったともいわれるが、しかし、暗号資産交換所を運営する子会社「ビットポイントジャパン」は、すでに2023年、「SBIホールディングス」(8473。東証プライム)に全株式を譲渡している。いずれにしろ、同社にはこういう黒歴史があったのだ。
その平原氏、当時はよく仕手筋ご用達証券だった「ヤマゲン証券」に出入りしていた。その関係で國重氏もヤマゲンに口座開設したという。もっとも取引はしていなかったらしい。その後、ヤマゲンは資金繰りが厳しくなり中国系の「マディソン証券」となるも、収益が上がらず、今は米系「ウィブル証券」となり現在に至る。
米国株、日本株などを格安手数料で提供するネット証券の一面もあるが、大阪の山源証券からの仕手筋ご用達は、ようやく終了したことになる。なにしろ、昭和の「山源証券」時代は、奈良県吉野の吉野杉で財をなしたいわゆる「吉野ダラー」といわれたタツミ氏(漢字が思い出せずすいません)が仕手筋として有名だったのだ。
さて、前置きが長くなったが、以下、本題の仕手筋、兜町の話に入る。

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