アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(415回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(2月10日~2月14日)

プロフィール 投資歴26年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週の金曜日の日経平均株価の終値は、38,787円と前稿比-785円(※前項比▲360→ +1481→ ▲739→ ▲705→ +193円(大納会))となった。
その夜、発表された「米国雇用統計」は、失業率が+4%まで下がるなど良かったため株価指数は無反応だったが、PM0:00に発表された2月「ミシガン消費者態度指数」でインフレの高まりを予想する声が予想外に多く出て、そこから株価は下落する方向へ向かい、日経平均先物は38,370円まで下がって引けている。
ドル建て日経平均の終値は255.8ドル(※前稿255.8→ 257.3→ 247→ 247.5→ 252.6 →246.7(大納会))。先週比変わらずだったわけで、圧倒的にドル建て日経平均のほうが強かった。

NYダウは、週間で-242ドル安となる44,303ドル(※前稿比+121→+936→+1550→▲794→+151→▲259)。※最高値は2024年12月5日の45,074ドル。ナスダック100は21,491Pと、前稿比-23P安(※前稿比▲296→ +333→ +594→ ▲450→ +183→ ▲175)だった。

なんと、またもや週末金曜日に米国株市場が波乱となり、3週連続で日本の週明け月曜日の日経平均株価指数は下げて始めそうだ。そして残念なことに日本市場では火曜日が「建国記念日」のため休場。これでは月曜日は反発しづらい雰囲気になりそう。だいたい、2月10日は中国による米国への報復関税が発動される。トランプ大統領が確実にアクションをするだろうこと間違いなし。

そして、さらに不安な気持ちにさせられるデータがある。米国では決算発表が進み、いつも通り事前予想を少し上回る程度の結果がでている。しかしS&Pの時価総額ベースで33%を占めるマグニフィセントセブン銘柄でみると、決算後の株価推移は総じて冴えない、といえるだろう。わかりやすく2月1週目のマグニフィセント7銘柄の合計の株価推移は-2.8%だったというのだ。これはいつもの決算発表後の値動きとは違う、と言っていいだろう。

年初来の値動きをみても、「メタ」社の株価は+20%を越えているものの、「アマゾン」は約+5%の小幅高、これ以外の銘柄は「アルファベット」、「マイクロソフト」、「NVDA」は-5%未満の小幅安、「アップル」、「テスラ」は-10%レベルの調整をしている。

これまでS&P500株価指数や、ナスダック100指数を一手に支えてきたマグニフィセントセブンの株価が弱いということは、米国市場の株価がマズイということになる。現在は、本命である「エヌビディア」の決算が2月26日に控えているので、上記は特に話題になっていないが、仮に同社まで決算後の株価の値動きが弱い、などという事態になったらウォーニングサインが点灯したものとして、念のため一回逃げる準備をしたほうがよいだろう。ただ、まだ今は、なんとなく嫌な気配がまん延してきたといった程度で済んでいる感じだろう。

さて、今週のストラテジーへと移りたい。
日経平均株価指数は、8月5日の大暴落以降、38,000円から40,000円の価格帯に留まっている。週明けは、日経平均先物の数値である38,370円程度を目安に始まりそうではあるが、上記のレンジ期間はもう5ヶ月間続いており、レンジを抜けたほうに向かうパワーはかなり大きいものになるだろう。よって日経平均株価11月28日の安値である37,802円以下となる局面があれば、売り仕掛けが始まる可能性も考慮に入れて、日経平均先物の売り玉を保有せねばならないだろう。

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