アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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「武富士」創業者娘婿が死体遺棄容疑で逮捕に

武富士」と聞いても、若い世代は知らないと思うが、かつて消費者金融最大手で東証1部に上場していた。
創業者の武井保雄氏は、本紙・山岡に対する盗聴事件で2003年12月に逮捕、有罪になり、本紙とは因縁深い相手。
だが、例の過払い金請求で経営難になり、他の大手は銀行系列となったが、独立を守った武富士は2010年会社更生法を申請。その名は完全に消えた。
今回、死体遺棄容疑で逮捕されたのは、その創業者・武井氏の娘婿だった高島望容疑者(64)。中央大学法学部卒。武富士入社翌年の1988年に武井氏の娘と結婚。一時は武井氏、実の息子より、高島容疑者を後継者にしようとし、直々に“帝王学”を授け、その素顔の武井氏を描いた著書『金貸しの神様、ここにあり――武富士流 金儲けの極意』(右下写真)を1997年7月に出したことも。
しかし、それは武富士を94年に退社した後のこと。
武富士で取締役人事部長、社長室長など務めるも、政治家志望だったため(松下政経塾5期生)、海部俊樹元首相の秘書に。そして95年6月の参議院選挙で、地元・鳥取選挙区から新進党(当時)公認で出馬するも落選。
なお、当時を知る者によれば、高島容疑者は、松下政経塾同期の高市早苗氏を引き合いに出し、「彼女が政治家になれる(93年初当選)なら、自分がなれないはずがない。防衛大臣になりたい」と言っていたという。
だが、結局政治家にはなれず、またそういう経緯故、武富士側からの資金援助も得られず、今回の逮捕は、東京都品川区東五反田の自宅マンションの家賃を滞納し、東京地裁の執行官が12月17日に強制執行のために部屋を訪れた際に室内の白骨化した遺体を発見してのことだという。

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