昨日の夕方6時からの「NHK」関西ニュースでは、地元のことだけに、「船井電機」につき、上田智一前社長が、親会社「ミュゼ・ホールディングス」(現「スターゲート」)をわずか1円で売った件につき報じている。
上田前社長をインタビューした他の大手メディアは、1円というが、上田氏の個人保証している負債も背負ってもらうのでおかしな話ではないといった上田氏の言い分をただタレ流しているが、そこはさすかNHKというべきか、①1円でファンド会社に売却した同日、実はその株式は別の会社に移っていた、②その元で新経営陣が就いたが、船井電機の不動産を売ろうとした、③それはマイズということで、船井電機創業家一族が準自己破産申し立てしたと、この間、不透明な実態があったことを、船井電機元取締役にインタビューするなどして報じている。
同番組は、新経営陣会長が、12月2日、準自己破産に対抗し、民事再生法を申請したことも報じている。
この間、まともに取材もしないで、準自己破産を批判する評論家などいるが、このNHKが報じた「不透明な実態」を裏で仕掛けたのは、本紙が以前から指摘している古寺誠一朗氏なる事件屋(といっても船井電機取締役)らで、無責任は報道はこれら事件屋側を利するだけだ。
NKHは実名を一切伏せているが、1円で船井電機を売却した先の投資ファンドとは「EFI株式ファンド」(*ただし実際は投資ファンドではないのだが)。そして、同日に株式が行った別の会社とは、古寺氏の弟の妻が代表を務める会社だ。
その結果、古寺氏の仲間が船井電機の東京都千代田区外神田の東京本社ビルを売却しようとしていたのだ。
それだけではない。船井電機の目ぼしい不動産が7つ売りに出されていたのだ。すべて船井電機が使用中か賃貸中にも拘わらずだ。本紙はそのリストも入手している(以下に転載)。
本紙ではこのNHKの報道と同じく不動産売却の動きを指摘し、すでに実名を上げ、12月16日にかなり詳しく報じていた。
したがって、今回のNHKの報道は、本紙の見方が正しいとまでは言わないが、それなりの根拠を持って報じていることを奇しくも裏付けてくれるかたちになっている。