アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

<記事紹介>「武富士盗聴事件ーー勝ち抜いたジャーナリストが明かす内幕」(「日刊ゲンダイ」10月12日号)

 古い話で恐縮だが、昨日発売の「日刊ゲンダイ」が、本紙・山岡が当時、消費者金融最大手だった「武富士」に盗聴された件(本紙YouTube版で約1年前に回顧している)を取り上げてくれた。
もう20年も前の事件だが、昔の社会的大事件の当事者に話を聞く連載の一つとして。
この事件、裏仕事をしていた社員が、盗聴の内部資料を本紙・山岡に持って来てくれ、最終的には創業者で会長だった武井保雄氏逮捕に至るが、武富士側はその内部資料で恐喝しようとした一味とのデッチ上げを行い、本紙・山岡は逆に恐喝未遂容疑で逮捕されそうになった。
同社は当時、東証1部上場。経団連に加入し、武井氏は日本有数の億万長者。最寄りの警視庁新宿警察署は大量のビール券をもらい癒着。大手マスコミも大量の広告をもらい顧客。一介の無名ライターが勝てる相手ではなかった。
スペースの関係でこの記事には載らなかったが、それでもこちらが勝てたのは、寺澤有氏らライター仲間、訴訟でお世話になった森田文行・芳永克彦・安田好弘各弁護士、宇都宮健児弁護士を始めとするクレ・サラ問題に取り組んでいた方々(武富士本社、新宿警察署へデモ敢行)らの助力もあってこそながら、最大の理由は、当時、メガバンクが消費者金融業に乗り出そうとしていた時期で、独立系の武富士を潰したい思惑もあってのことと思っている。
また、武富士側弁護団に当時、イソ弁だった現・大阪府知事の吉村洋文氏、”無罪請負人”の弘中惇一郎弁護士らが加わっていたことは書いてもらえたが、事件屋の小早川茂氏(故人)にヒットマンを飛ばしていると脅されたり、当時、ノンバンク大手だった「アイチ」の森下安道氏(故人)に今は著名ライターの森功氏の仲介で会わされ示談を迫られた(むろん蹴ったが)ことなどが省かれた。仕方ないことだが。

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