古い話で恐縮だが、「小室哲哉が再び借金地獄 2億9234万円貸主社長が激白『彼の日常には、莫大な費用がかかります』」とのタイトル記事が写真週刊誌『フラッシュ』に載ったのは昨年12月のことだった。
その記事に掲載された社長の顔に見覚えがあり、記事を読むと、「THE WHY HOW DO COMPANY」(旧名「アクロディア」。3823。東証スタンダード。東京都新宿区)の田邊勝己氏ではないか。
弁護士ながら実業家も兼務。過去、アクセスジャーナル本編でもいろいろ取り上げていたお方だ。
なお、田辺氏並びに同社は今年4月、株主の山口三尊氏との損害賠償請求訴訟(反訴あり)の控訴審判決で逆転敗訴していた。
株主総会で山口氏が質問したところ、田邊氏は、山口氏が、過去、田邊氏への恐喝並びに恐喝未遂事件で有罪になった「週刊報道サイト」佐藤昇被告(別件の恐喝未遂事件で公判中)らと一緒に活動しており、質問すること自体が「怖くてしょうがない」、「脅しですよ」などと発言したが、同総会に佐藤氏は出席しておらず、山口氏は株主として関心ごとを質問し、声を荒げることもなく、不規則発言もなく、「特殊株主」と認めることはできない。田邊氏は佐藤氏との個人的経験から来る恐れで発言したもので、そこに公益性、公共性も認められず、山口氏の社会的信用を低下させたとして10万円の支払いを命じた(請求は30万円)。
ところで、小室氏の借金で思い出すのは著作権の架空売却で2008年に逮捕された事件だ。当初融資したのは大物増資マフィアのワシントングループ・河野博晶氏。金利は100%超と聞いている。当時、法外な金利を関係者に問い質すと「融資ではなくプロジェクトファイナンスなので、上限金利はない」とのことだった。そして小室氏は返済できず、兵庫の資産家を騙し逮捕に至った。
このプロジェクトファイナンスをアドバイスしたM氏、昨年久々にある仕手株でX上注目された。投資ファンドの持ち株が勝手に売られて買い戻すといった内容だ。今年になってXへの投稿はないためその後のことは分からないが。
なお、前出フラッシュで報じられた約3億円はTHE WHY HOW DO COMPANYが貸し付けたものだが、小室は同社の子会社代表にも就いて精力的にアーティスト活動をしており、この8月30日には、1億円を繰上返済したとのIRが出ている。