本紙アクセスジャーナルYouTube版で、8月1日(木)から、フジTVと反社会勢力との癒着疑惑について、峯岸一氏をインタビューした内容を配信している(*ココをクリックすれば観れます。無料)。
最初の12分ほどが本紙・山岡の解説。その後の50分近くが、峯岸一氏をインタビューしたものだ。
しかし、最初の12分の解説だけでは不十分だし、本紙だけを見てくれている読者にはこのYouTubeの存在を気づいてもらえないので、チャート図(右下右側写真)も載せて、より詳しく解説する。
峯岸氏が告発(暴露)したフジTVの反社疑惑とは、格闘技団体「RIZIN」の試合の放送を巡ってのこと。
フジTVは2022年5月末、6月19日に予定されていた那須川天心VS武尊の試合放送中止を決定。その後、RIZINの放送をしていない。
こうなったのは、『週刊ポスト』が同年5月9日、RIZINの榊原信之代表らの音声記録を元に、反社疑惑を報じたからだ(横写真)。
ポストが報じたのは、RIZINがトラブルショーター的に使っている裏顧問的人物が暴力団と交際しているとの内容だった。
だが、実際に流出した音声記録は11本あり、もっとヤバいのは、フジTVも関係した疑惑だった。
フジTVは2019年7月から10月まで、それまではRIZINの放送はゴールデンタイム枠でやっていたのに、その間は深夜枠に移していた。
それは、RIZINは興行のための資金2億円を借りたが、その返済を巡りトラブルに。実は2億円借りた「ユニプロ」なるところは、背後に関東の指定暴力団がいる。返済を促すべく、ユニプロ側があえてフジTVに「反社からカネを借りているRIZINの放送などしていいのか!?」旨、訴えた。そうすれば、フジTVからRIZINに連絡が行く、返済して来ると思ってのことだった。
ところが、返済はなく、逆にフジTV社内に第三者委員会(コンプライアンス委員会)が立ち上がり真偽を調査することに。その結論が出るまで、暫定的に深夜枠に移されたのだった。
もっとも、約3カ月でゴールデン枠に復帰。
それだけ見れば、「疑惑なし」の結論が出たと思って無理ないが、実際はRIZIN側がユニプロ側に働きかけ、フジTVに反社疑惑を訴えた当人のユニプロ側が事実無根のことを言ったと「謝罪文」を書いて出したからだった。しかし、そんなことで第三者委員会があっさり納得するか? フジTV側もわかっていながら、放送を続けたく、そんなことで事を納めた共犯ではないかというのが峯岸氏の見立てだ。
そして、流出した音声記録のなかには、ニセの「謝罪文」を出したとの内容もシッカリ入っていた。ユニプロという社名もだ。
なぜ、そんな音声記録が流出したのか?
RIZINは、関西の元指定暴力団で、闇金をやっている者からも資金を借り、やはりトラブルになっていた。
その者が、関係が良かった時代に隠し撮りした音声記録だった。
その音声記録で持って、RIZIN側を告発してくれと依頼を受けたのが峯岸氏だった。
ところが、その事実を知ったRIZINの榊原代表は逆に、トラブルシューターとして峯岸氏を誘う。そして、仲介者を介して峯岸氏に500万円が支払われ、その件で峯岸氏は恐喝に問われ逮捕された。昨年1月16日のことだ。ただし、500万円返済することで示談が成立し、峯岸氏は不起訴になっている。
もっとも、峯岸氏としては、デッチ上げの「謝罪文」で疑惑を葬り、また自身のことでいえば、騙され、自宅を出て行くところを隠し撮りされ、しかも「無職」と殊更怪しく報じられたフジTVは許しがたいという。