＜芸能ミニ情報＞第１２９回「仲本工事妻が週刊誌３誌を提訴。記者会見」

　昨２月27日、ザ・ドリフターズの仲本工事（故人。享年81）の妻で演歌歌手の三代純歌（本名・山本純。55）が、週刊誌３誌を相手取り、名誉毀損に基づく損害賠償請求事件を東京地裁に提訴、その後、司法記者クラブで記者会見。本紙・山岡もこの記者会見に出席し質問して来たので報告する。
提訴に先立ち、三代はデタラメを書かれたとして、記事に反論する書籍を１月29日に出版。その書籍紹介のなかで、本紙は提訴することも伝えていた。
訴えた３誌とは『週刊新潮』（新潮社）、『女性自身』（光文社）、『週刊女性』（主婦と生活社）。請求額は順番に２２００万円、４４００万円、１６５０万円。
代理人弁護士は、名誉毀損訴訟に精通し、松本人志が提訴した件では、『週刊文春』側の代理人を務める喜田村洋一弁護士。
この提訴額の差は、記事にした本数とその名誉毀損の程度に応じたものだそうで、週刊新潮は３本、女性自身は４本、週刊女性は１本。
記者会見時に配られた「提訴のお知らせ」という文書によれば、以下の内容がいずれも事実無根であり、三代の名誉を著しく毀損したとしている。
１）ドリフターズの加藤茶から、夫が事故で運び込まれた病院で、「仲本がこんなことになったのは、あんたのせいだからな！」と叱責された（３誌とも）
２）夫の遺体が運び込まれた斎場近くの焼肉屋で、戒名料を着服しようと相談した（週刊新潮と女性自身）
３）高齢の夫に無理な車の運転を強要した（女性自身）
４）高齢の夫を３０００万円の生命保険に加入させようとした（女性自身）。
５）「モンスター妻」（週刊新潮）、「鬼妻」（女性自身）と呼ばれる悪妻である。
記者会見の内容だが、まず喜多村弁護士が提訴内容について解説。その後、三代が最初に報道を始めたのは『週刊新潮』で、その５日後に仲本は事故で亡くなったが、仲本は「週刊誌がいたんだろう、俺が守ってやる。純歌は何も言うな」と私の家に来ようとした途中でのことで、こんなほとんど虚構の報道がなければ仲本は事故に会わなかったと思っていると悔しさを語った。
しかも、キャンペーンが続き、同報道を信じる者がＳＮＳでさらに誹謗中傷するという地獄のなか、自殺も考えたという。
そうした的になるのは自分のような弱者が多く、自殺も相次ぐなか、そのような負の連鎖に一石を投じたい思いで提訴したという。
そして、その後は質疑応答に移り、トータル50分弱の会見だった。