本紙では昨年末、すでにこの連載で報じていたように、ザ・ドリフターズの仲本工事(故人)の妻・三代純歌の手記=『笑顔の人 仲本工事さんとの真実』(1690円。税込。リーダーズノート出版)が昨1月29日から全国発売されている。
報じた際、本紙は27歳年下の三代が、2022年下旬、各週刊誌で、「モンスター妻」、「鬼妻」、「嘘つき」、「老人虐待」と決めつけて報じられたことに対し、純粋に、『手記』でもって反論するということだと思っていた。
ところが、献本に付されたプレスリリースを見ると、今回の『手記』出版は、「これらの週刊誌記事の、事実に基づかない報道によって毀損された、仲本さんと純歌さんの名誉を取り戻すことを願う、彼女の仲間の声に押されて」誕生したものであるだけでなく、三代個人での訴訟を決意しており、「すでにミネルバ法律事務所の喜田村洋一弁護士に委任し、これら週刊誌を相手取って民事訴訟を起こします」と記されているではないか。
また、三代からのメッセージも添付され、最初に報じた『週刊新潮』については、〇悪意を持って書かれた記事、『女性自身』については〇誤報ばかりの記事との小見出しが。(冒頭右写真=上が新潮、下の2本が女性自身記事)
プレスリリースによれば、今回の『手記』を書いたのは三代当人かと思ったら、元高知新聞、朝日新聞記者の依光隆明氏が、2人共高知出身(本紙・山岡も)で、地元に三代が帰高する度に聞き書きしたものだという。依光氏が引き受けたのは、報道の自由に名を借りたビジネスに「一石を投じる」との思いで一致したからだと、依光氏は手記のあとがきで述べている。