アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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野党中傷ツイッターアカウント「Dappi」――ウェブ会社に賠償命令(一審)

 東京地裁は10月16日、ウェブ関連会社「ワンズクエスト」(東京都世田谷区。小林幸太代表)側に計220万円の支払いを命じた。
匿名のツイッター(X)アカウント「Dappi」によるツイートで名誉を傷つけられたとして、立憲民主党の小西洋之、杉尾秀哉両参議院議員は21年10月、その発信元のワンズクエストに対し計880万円の損害賠償を求め提訴していた。
Dappiのフォロワー数は17万以上と影響力が大きいが、そのツイート内容は野党に対する誹謗中傷が多かった。
近畿財務局職員だった赤木俊夫氏が自殺したのは財務省の決済文書改ざんを苦にしてと見られるが、なかでも20年10月のDappiのツイートは、「近財職員は杉尾秀哉や小西洋之が1時間吊しあげた翌日に自殺」と、あたかも杉尾・小西両議院が自殺に追いやったかのような虚偽内容だった。(冒頭写真=ツイートで引用している「門田隆将」氏に関しては、本紙のこの記事を参照)
被告・ワンズクエストは社員1人が業務と無関係に私的にやったことと主張したが、判決は、「社長の指示の下、会社の業務として行われた」と認定した。
このDappiによるツイート、名誉毀損も問題だが、提訴時、本紙でも報じているように、ワンズクエストの小林代表は自民党本部事務総長の親戚を名乗って自民党本部や国会に出入り、また、取引先のなかに自民党と極めて親しい関係にある「システム収納センター」(東京都千代田区)があったりしたことから、自民党がやらせているのではないかの見方も出ていた。
しかし、今回の判決では、こうした自民党との関係には言及されなかった。

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