アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

「木原事件」で会見した佐藤元警部補を誹謗中傷する「怪文書」出る

「木原事件」につき、『週刊文春』の取材に応じ、また記者会見した警視庁捜査一課元警部補・佐藤誠氏の逮捕説(地方公務員法違反=情報漏えい=)が出るなか、前回の怪情報に続き、さらに追い打ちをかけるような「怪文書」が出ている。
その怪文書は、以下の有料記事部分に転載するが、そのポイントをいうと、佐藤氏が逮捕を免れるために、自分の上司だった警視庁捜査1課長のスキャンダルを握っているといって、捜査1課首脳部の元に、音声記録媒体の証拠も同封し送りつけている=脅迫だという内容。むろん、その「告発状」は匿名だが、それを出しているのが佐藤氏ないし、佐藤氏と組んだOB連中だと。
この怪文書、まったく同じ定型のものはかなり前から不定期で永田町界隈に流れており、本紙では三浦瑠麗氏に関するものを今年3月24日に報じたことがある。その際、「大手マスコミが関与しており決していい加減なものではない」との提供者の声を紹介しているが、今回、提供者に改めて問うてみるとこんな返事が。
「議員会館の全国会議員にFAXされて来ているようだ。そして、それが方々に流れている。後で内容が事実だったと判明したケースがいくつもあり、ただの怪文書ではない。大手マスコミ関係者が出しているようで、具体的な社名も出ている」
 もっとも、今回の怪文書、出だしが「警視庁を裏切る形で週刊文春の取材に応じ」で、佐藤氏を快く思っていないのは明らか。本当に大手マスコミ記者が流しているのなら、まさに民意に反して、「事件隠し」する警察庁を援護していることになり、とんでもない話だ。
具体的な捜査一課長とは「寺尾正大」氏のこと。
ノンキャリながら、1995年に捜査1課長(警視正)。その後、97年に新宿警察署長、警視庁生活安全部長など務め2001年退官(21年1月死去)。
ロス疑惑、トリカブト事件、オウム事件など手がけ、「ミスター1課長」とまで呼ばれ、死去時もTVなどで大きく報道された。
その寺尾氏のスキャンダルとは、この怪文書によれば、「暴力団とつながるジャーナリストにネタを流していたというんだ」という。そして、告発状には、その証拠の音声記録媒体も同封され、「俺をパクるんなら、これを表に出す」ということだろうと解説している。
もっとも、相手のジャーナリスト名、音声記録の具体的な内容はこの怪文書に記されているいない。だが、本紙はわかる。

この続きを読むには有料購読の登録が必要です。

関連キーワード
検索

カテゴリ一覧