先週は「塩野義製薬」(4507。東証プライム。大阪市中央区)の飲むコロナウイルス治療薬「ゾコーバ」が緊急承認され、株価は一時的に急騰した。しかし、会員制情報誌『選択』(8月号)によれば、公明党のごり押しの結果との見方もできる。
治験者は少なく、効果も限定的で一度は承認されなかったが、ここで承認されたのは、既に接種3回以上の人が多く、国民に接種疲れもあり、需要は限られると見られるからかも知れない。塩野義と公明党との関係は不明だが、これまでの報じられ方では両者の癒着を疑われても仕方ないだろう。
その他、先週の『日経ビジネス』に「SMBC日興証券」と「SBI証券」の統合の記事が出ていた。将来はともかくしばらくはあり得ないだろうが、高齢富裕層中心の日興側と、若者を押さえているSBI側の統合のメリットは大きい。三井住友FGが主導とのことだが、三井住友にとって地銀連合を抱えるSBI側とは組みたいはずだ。新生銀行も手に入るわけで、三井住友から見れば是が非でも実現したいのではないか。
さて、本題の株式市場の情報を。
有名投資家T氏が介入していると噂される小規模店舗や中小工場向け小売り新電力「アースインフィニティ」(7692。東証スタンダード。大阪市北区。右横写真は同株価チャート)、10月5日の2123円(高値)をピークに半値近くまで下げていたが、再び高値2000円以上になっている。