アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

当局もようやく本腰か――本紙が指摘していた、「王将事件」の重大疑惑人物(2)

この連載(1)記事を書いてから10日。だが、「王将フードサービス」(9936。東証プライム。京都市山科区)大東隆行社長(当時)に対する殺人容疑などで逮捕した田中幸雄容疑者に対する捜査は進んでいないようだ。
そもそも、便場近くのタバコの吸い殻からのDNAが田中容疑者と一致したことに加え、犯行当日早朝の小雨天気と符合するようにタバコが湿っていたことも科学鑑定で判明したとはいえ、京都市内の田中容疑者によく似ているという不鮮明な防犯ビデオ映像にしても犯行当日のものはない上、逆に当日福岡にいた映像があるとあってはお手上げといえる。
そのため、逃走用と思われるバイクの窃盗で再逮捕説も囁かれていたが、これも冷静に考えればとっくに時効(7年)。
そんななか、これまで殺人を依頼した当人と睨み追い続けていた上杉昌也氏(冒頭右写真)に対し、京都府警は一転、頭を下げ、何とか田中容疑者の共犯者につき捜査に協力して欲しいとお願いをし、上杉氏もシブシブ応じることにしたようだ。
「その上杉氏が、可能性があると睨んでいるのがY氏。実は当局は、そのY氏と王将創業家一族との関係を裏づける資料も一度は上杉氏から押収しているんです。しかし、当時は上杉氏のことしか頭にないから、押収したものの何ら分析できないまま返している。そうした証拠は今は上杉氏の倉庫に仕舞われているからすぐ応じられない。そもそも、直ぐ渡しても分析には時間がかかるし、それだけで逮捕もできない」(関係者)
そのため、工藤会と親しいM弁護士などは勾留事件一杯で釈放されると語っているという。

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