他の記事との兼ね合いで、2日連続で報じる。
本紙と能勢元氏(=冒頭写真。「東京フィナンシャル・アドバイザーズ」代表)との訴訟では、本紙が能勢氏は廣末哲也氏を使っていると報じたところ、前科のある廣末氏を使っていないと否定し、それも名誉棄損に当たるといって争っている。
だが、仕事で使っていないどころか、この連載(3)でも見たように、能勢氏は、「White Knight Investment Limited」(ホワイト ナイト インベストメント リミテッド)なるアフリカ大陸の東側に浮ぶタックスヘイブンの島国・セーシェル共和国に所在するファンド会社のオーナーであり、廣末氏はそのホワイト ナイトが引き受けた上場企業の新株予約権に関しての営業、販売、書類手続き代行といった重要な仕事を能勢氏の指示の下、行っているとしか思えないのだ。
この廣末氏の自宅は、神奈川県横浜市は青葉区にある(右下写真)。
ところで、「マーチャント・バンカーズ」(3121。東証スタンダード。東京都港区)発行の新株予約権をホワイト ナイトが引受け、その一部5000個(1個16円)を星野和也氏に800万円で譲渡したことがあった。2020年8月のことだ。だが、マーチャントの株価が上がらないこともあり、その分をホワイト ナイトは買い戻すことになった。同じ800万円によってで、それは翌年(2021年)の5月のことだ。
その新株予約権譲渡契約書によれば、その譲渡代金800万円は、関西みらい銀行の星野氏の口座に振り込むことになっている。振り込むのは長谷さえ氏。ホワイト ナイトの常任代理人だからだ。
ところが、実際には、能勢氏が前科があるそんな者を仕事で使うわけがないといっていた廣末氏が、長谷氏の代理で振り込んでいたのだ。それも、ただの代理ではない。廣末氏が代表を務める「ブリッツ」(東京都渋谷区)という会社の銀行口座のカネを振り込んでいたのだ。
なぜ、本紙はそんなことがわかるのかというと、この連載(3)で登場した本紙のための陳述書を書いてくれたB氏が提供してくれた証拠と証言による。