10月28日午後6時から、銃殺された安倍晋三元首相の地元・山口県下関市で、地元安倍事務所が後援会幹部を召集した会合があり、安倍事務所「顧問」を名乗る配川博之元公設秘書(下写真)は、市内東大和町1丁目の安倍事務所(=冒頭写真。自民党山口県第4選挙区支部兼務)を今年12月31日を持って閉じると話した。
一部マスコミが、すでに安倍事務所は閉じたと報じていたがそれは間違い。事務所はまだやっている。
まず、この会合で注目されるのは、肩書こそ「顧問」ながら、配川氏が事務所を代表して、事務所を閉鎖するという重大な決定を後援会幹部に通知しており、実質、事務所代表であることが伺えること。
それはそうだろう。
大手マスコミ既報のように、配川氏といえば、安倍氏の第一公設秘書だったが、自分の独断で、「桜を見る会」前夜祭での出費を後援会の収支報告書に記載しなかったとして、政治資金規正法違反(不記載)で有罪判決(罰金100万円)を受けた御仁。同日の2020年12月24日、秘書を辞任した。
自分の独断で不記載としたものの、安倍氏の関与まで疑われ、安倍氏自身も同容疑で告発され、検察に任意ながらも事情聴取を受けたのだから、本当に配川氏の独断だったのなら、事務所から追放されて当然。ところが、早々に復帰し裏方に徹していた。今回、この配川氏が代表で挨拶したということは、やはり安倍氏の指示の元、不記載としたことを自白しているに等しいようにも思えるからだ。
そして、もう一つ注目されるのは、同日、安倍昭恵夫人も、この会合に合わせ、「県民葬」以降、再度、帰省していた事実。