アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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「サイバーファーム」元社長、約57億円の背任行為で「日本航空学園」に提訴され、いよいよ本格審理に

半田貞治郎氏(60。冒頭写真)といえば、物流関連事業の「サイバーファーム」を設立し、かつて沖縄に本社を置く唯一の上場企業(ヘラクレス。当時)に育てたものの、09年1月、破産申請し上場廃止にした御仁。
単に業績不振の末にということであれば致し方ないのだが、上場廃止のわずか2カ月ほど前に中国大手石油会社と業務・資本提携をIRし、同社株価は約7倍にも急騰。投資家に大損させただけでなく、自分は売り抜けかなりの資産を残したとも。何しろ、これは本紙がしっかり裏取して当時、報じたことだが、東京・田園調布にあった半田氏の豪邸が、破産申請のわずか半月ほど前に自分から妻名義に代わっていた不可解な事実もあるのだ。
12年5月には、同じく物流事業の「ヨナタン」(東京都港区)を設立。現在も社長を務めているが、本紙ではサイバーファームを潰した後も適時、ウォッチして来た。
その理由の一つは、サイバーファームの破産の1年ほど前、人を介して半田氏が接触して来て、分かり易くいえば、会社には何ら問題なく事業も順調だと主張し疑惑払拭の記事を書いてくれと。ところが、裏取りすると辻褄の合わないことが出て来たので記事掲載を延ばしていたら破産申請で上場廃止に。ヘタをしたら本紙の信用に傷が付くところだったのだ。
そんな経緯からもウォッチしていると、その後、筋の良くないところなどで半田氏が登場することが何度もあり、何度か本紙で報じている
そして今回、いよいよ民事訴訟とはいえ、半田氏が巨額訴訟を提訴され、その訴訟は資料を見る限り、半田氏は人伝に聞くには「勝てる。何ら問題ない」旨、強気の姿勢を見せているようだが、状況は逆と思わないわけにはいかないのだ。
被告は半田氏をトップに、代表のヨナタン、その他関連会社など5社。原告は「日本航空学園」(山梨県甲斐市)と関連会社2社。
日本航空学園は航空関係のエキスパートを育成するユニークな教育機関。専修学校2校・高等学校3校・中学校1校・団体4校を運営する。「日本航空高校」は野球の甲子園常連校として有名で昨年夏も出場している。

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