本紙では、安倍晋三元首相の銃殺事件後の8月1~3日、安倍昭恵夫人が山口県下関市に帰郷した件をスッパ抜き、7月31日、8月5日と報じている。
昭恵夫人は7月21日の安倍派(清和会)会合に出て、来年4月にも実施される山口4区の衆院補選に立候補する考えはないことを伝えたとされる。
しかし、一般常識がまったく通用しないのが政界で、事情通の間では、夫人が出ることの批判を抑えるため、出馬ギリギリまで打ち消しておく作戦に過ぎないとの見方が有力だ。そして、本紙では今回の帰郷は、ポスト安倍の件で地元の安倍事務所、後援会幹部と打ち合わせすることが一番との見方を紹介した。
だが、それだけに、今回の昭恵夫人の帰郷は徹底した隠密行動が取られ、一部週刊誌などが追いかけたものの、ほとんどその行動を把握することは出来なかったようだ。
2度目の襲撃があったら警察の威信が完全失墜すると、地元・山口県警が過剰とも思える警備を敷いたことも、隠密行動をするには好都合だったようだ。その警備は、我々の税金で賄われていたのだから、何とも皮肉なことではあるが。
地元事情通の報告をまとめたので、一部は既報分と重ねるが、以下、今回の帰郷の全貌を報告する。
ポイントは、岸田政権でも内閣参与を務める今井尚哉氏(冒頭写真右人物)が同行していたこととも。