アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

安倍元首相のお友だち――「日大背任事件」籔本被告の医療グループ精神科病院で虐待の疑い

 昨3月29日、東京地裁で、日本大学の前理事長・田中英寿被告に対する所得税法違反(脱税)の判決があり、懲役1年、執行猶予3年、罰金1300万円の有罪判決が言い渡されたのは大手マスコミ既報の通り。
この過少申告に問われた元になる約1億1800万円はすべてリベート(裏金)で、内7500万円は、日大付属病院の建て替え工事の謝礼などで、それは大阪市の大手医療法人「錦秀会」の理事長(疑惑浮上後、辞任)で、安倍晋三元首相のお友だちスポンサーでもあった籔本雅巳被告(背任罪で起訴)が渡した分だった。
その錦秀会は多くのグループ法人を擁するが、その一つ、医療法人「聖和錦秀会」(大阪市和泉市)経営の精神科病院「阪本病院」(東大阪市。312床)で、職員による患者に対する虐待の疑いがあるとして、大阪府が指導していることがわかったと一部大手マスコミが報じたのは奇しくも日大・田中前理事長に一審判決が言い渡された当日のことだった。
もっとも、大手マスコミは同病院が錦秀会グループ病院とは断っていない。
本紙がこの件を、日大の事件と共に報じるのは単に時期が同じだからではない。
日大事件で籔本被告、錦秀会の存在が全国的にクローズアップされるなか、錦秀会がなぜ大阪において短期間に一大医療グループになれ(藪本被告の父が設立)、日大・田中理事長(当時)や安倍首相(当時)にまで食い込めたのか? そして、今回のグループ病院での虐待疑惑は、そのことと関連しているのではないかとの見方も出て来ているからだ。

この続きを読むには有料購読の登録が必要です。

関連キーワード
検索

カテゴリ一覧