アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

連載『詫びる覚悟はできてます』第11回「『維新の会』の正体に気づいてしまった!」

【この連載は……】普段は某中小企業に務めつつ、こっそり雑誌やウエブ媒体に原稿を書くコラムニストの中井仲蔵が、あまり話題にならなかったニュースを拾い起こしてみようというものです。不定期ですが、およそ月に2回くらい掲載したいと思ってますが、今回は1か月も間があいてしまいました。

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 アクセスジャーナル読者の皆さん、今日は!
のっけから個人的な話で申し訳ないのですが、ちょっと思い出したことがあったので、しばらくおつきあいください。

ぼくが大学に入ったばかりの頃ですので、もう数十年前のことになりますが、当時、ぼくは東京の外れにある民営の寮に入っておりました。古い鉄筋コンクリートの建物でしたが、狭いながらも個室があり、夜中にうるさいのと公共スペースが汚いのに目をつむればそこそこ楽しい住まいでした。
そこで出会った友達--仮にナンバくんとしましょうか--は、大阪の出身で、部屋が特に近いわけではなかったのですが、新入生同士、妙にウマがあったので、週に2~3回は遊んでいたように思います。

ナンバくんが生まれ育ったのは大阪の中でも南のほうで、出会った頃は言葉の端々にまだ関西のイントネーションが残ってました。ぼくの父親も大阪出身だったので、彼と話すとついつい上方風の訛りが伝染してしまってたものです。

さて、ことが起こったのは大学1年の冬のこと。年末年始はお互い自分の実家に帰省していたのですが、正月休みが明けて半月ぶりに会ったら、ナンバくんの大阪弁がキツくなっているではないですか。
それまでは訛りがちょっとある程度で、話し言葉を文字に起こしたら標準語だったのですが、休み明けには「あかん」とか「◯○やねん」などと単語まで大阪弁になってます。
最初は僕も「故郷に帰ってお国訛りに戻っちゃったんだね」と思っていたのですが、いつまで経っても関西弁が抜けない。
思わず「どうしたの?」と尋ねたら、
「久々に地元のツレに会うたら、”自分、なんやそのキショい大阪弁。訛っとんで。東京行って大阪の魂売ってもうたんか”と、むっちゃ責められてん」
という答えが返ってきました。
正月休みに故郷の友達から、大阪訛りが抜けてしまったことを糾弾されて猛省し、無理に大阪弁を話していたというわけでした。

そして当時、大学1年生だったぼくは知る由もありませんでしたが、その後の人生で(覚えている限り)最低3回は、別な人から、全く同じ話を聞かされることになります。
 登場人物は全く違うのに、「東京に住む大阪出身の若者が久々に地元の仲間と会ったら、イントネーションが標準語になったのを非難され、”大阪を捨てたのか”となじられた」という話の流れは3回ともほぼ一緒。まるで上方の古典落語にこういう演目があるじゃないかと思ってしまうくらいでした。

不思議なことに、大阪以外の人からはこういう話はほとんど聞いたことがありません。ぼくも日本全国で調査をしたわけではありませんが、故郷の友達と再会した際に、「雰囲気が変わったね」とか「東京に染まったね」くらいのことを言われることがあっても、「魂を売ったのか」と詰められ、大阪弁を話すよう同調圧力までかけられるのは大阪くらいという気がします。
名古屋の人は「おみゃーさんはエビフリャーと言わのうなった。名古屋を捨ててしもたんか」なんて言われることはないんじゃないかしらん。

さて、話は変わりますが、年末からここ1か月くらい、政治ニュースの中心はずっと「日本維新の会」でした。
そして同時に、在阪マスコミおよび吉本興業との深い関係が取り沙汰されています。

たとえば、年の瀬も迫った2021年12月27日には、読売新聞大阪本社と大阪府が結んだと発表されました。要するに、税金を原資としたいくばくかの金と引き換えに、読売新聞は「権力の監視者」という立場を大阪府に売ってしまったわけです。
その影響かどうかは知りませんが、系列の報知新聞は、30日に「吉村洋文大阪府知事が冬休みに筋トレ姿をインスタに公開したら、フォロワーから”カッコいい”とか”キャー”という黄色い声が送られた」という旨の、維新の会のお尻の穴でも舐めんばかりのヨイショ記事を掲載しています。

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