アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<記事紹介>「コロナ予防薬開発に疑惑浮上――製薬ベンチャーと安倍元首相、吉村大阪府知事との癒着疑惑が」(筆者/本紙・山岡。『月刊タイムス』2月号)

 医療ベンチャー「アンジェス」(4563。マザーズ。大阪府茨木市)のコロナ予防薬開発が21年11月に実質頓挫したことがハッキリした。治験結果が思わしくないからだ。
「日の丸ワクチン」第1号を目指すといって、アンジェスがこの開発をぶち上げたのは20年3月のこと。その結果、同社の株価は急騰(事前にも。インサイダー疑惑も。右下写真)。その売却益の一部が裏で安倍晋三元首相側に流れたとの見方も出ていた。なぜなら、アンジェスの創業者で、開発の責任者である森下竜一阪大教授は安倍氏が首相時代も一緒に私的ゴルフをやるほどのお友だちである上、この開発に異例の100億円近い助成金が出ていたからだ。
一方、このアンジェスの予防ワクチン開発がまだまったく見通しなど立ちようがない20年11月段階で、近く製品化されるかのような虚偽の発言をして煽りに煽ったのが吉村洋文大阪府知事。森下教授は地元の阪大教授、治験先はその阪大、そして森下氏は大阪府、大阪市の特別顧問を務めていた。
 だが、結果は実質頓挫。我々の税金といっていい100億円近い助成金は無駄に。
それだけに、医師でもある吉田統彦衆議院議員(立憲民主党)は国会で何度もこの重大疑惑を追及しているのに、大手マスコミはなぜかまったく報じていない。不可解としかいいようがない。
そこで本紙では21年12月16日に報じたが、本紙・山岡は連載ページ(3P)を持つこちらでも報じたわけだ。
(*『月刊タイムス』は1冊556円。税込み。注文は月刊タイムス社、FAX03-5269-8460へ)

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