アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(769)「第2の『Nuts』か!?」

「証券取引等監視委員会」(SESC)が2月27日、「Nuts」(7612。JQ)の関係先に強制調査に入ったことを本紙はいち早く報じたが、何度も怪しい増資、そしてIRをしていることから「ポストNutsか!?」とも噂されている銘柄が、また増資に併せ株価上昇を狙ったとも思えるIRを行った。
その指摘をする前に、この連載ではこれまでに「投資顧問宣伝サイト」のデタラメぶりを何度も取り上げているが、そのデタラメ宣伝サイトが関東財務局による検査の結果、問題が認められたので、3月3日、SESCは内閣総理大臣並びに金融庁長官に行政処分を行うように勧告したので紹介しておく。
このデタラメ宣伝サイトとは「MLC investment」(東京都中央区。中野稔彦代表。冒頭写真)と、「フラム」(同。渡邊誠二代表。右下写真)。
前者は検証記事としてのべ43銘柄、投稿記事としてのべ170銘柄につき助言を行った旨の広告記事をネットで掲載したが、実際は一切助言してなかったという。
後者も検証記事としてのべ52銘柄、投稿記事としてのべ13銘柄につき助言してないのに助言した旨の広告記事を出していたという。
この2つの株式の投資顧問宣伝サイト、代表がそれぞれ大和証券、日興証券の出身。これには訳がある。
投資顧問の免許を取得すのは厳しくなっており、審査に1年かかる場合もある。しかし、元大手証券会社出身者が設立となると当局の審査は格段に短くなる。つまり、表向きの代表に大手証券会社出身者を据えているだけだ。
このような投資顧問は他にもあるが、特にこの連載で以前に紹介した「ベストプランナー」(19年9月に勧告。金融商品取引業者の登録取り消しに)と併せたこの3社は、他の投資顧問を徹底的に批判するばかりか、処分を受けてもサイトにその旨の表示を何らしないなどその悪質さはピカ一といっていい。バックについては色々と噂が流れているが、それにしては別の機会に譲る。
さて、本題の「ポストNutsか!?」に話を戻そう。

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