■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。
≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週末の日経平均株価の終値は20749円と、先週比-393円安(前稿比▲2245⇒ ▲301→ ▲140→ +623→ ▲622→ ▲214円→ +190円→ +194→ ▲160→ ▲206→ +669※12月2週目)と続落した。日経平均CFDは、夜間取引で、新型肺炎蔓延の影響で続落し20,435円と下がっている。
かたやNYダウは、前稿で-3583ドルもの大幅安だったこともあり、週間で+456ドル高となっている。
先週の筆者の売買であるが、買いは見送って、先週金曜日の午前中に、日経平均株価が直近ザラ場安値である20,834円を下抜けてしまったため、再度リバウンド狙いで保有していた大型株を全部投げて身軽になった。この取引で少しの損失がでたが、買い余力がかなり生まれたため、今週は俄然、買い目線で挑む所存だ。
こう考えるのも、金曜日の夜間のNYダウなどの米国市場が比較的強かったため。すでに、3月5日(木)の米国寄り付き前には、カリフォルニア州で非常事態宣言が出され、事態の好転は望めず、しばらくは感染拡大待ったなしの状況であることを鑑みると、金曜日のNYダウを始めとした米国株は、年初来安値を下回る可能性がかなりあったと言える。それでも米国株が週末金曜日で、土日に感染拡大でBadサプライズが出る可能性が高かったにもかかわらず、切り返したことは注目に値する。そもそも、場の終盤の最終局面では、VIX指数は54.39と近年の最高値まで上昇していたのだ。そこから41.94まで引けにかけて下がったことは安心感を生む。
これで週末金曜日の切り替えし現象は2回目となったが、今回の方がNYダウ全体の売買代金が少なく安心して見ていられた。もう、リスク回避一辺倒の動きではない。
今週のストラテジーへと移りたい。週明けは、NY州が3月7日(土)に出した米国2回目となる非常事態宣言(新型肺炎感染者が76名)を受けて、どう寄り付くかだ。金曜日の夜間取引で、日経平均株価先物は一時20,210円まで下落している。このラインは極めて重要だ。※そもそも日経平均CFDは、3月1日(土)に先物でつけた最安値20,460円を下回っている。