土木会社からスタート。20年に建設事業、ゴルフ場運営事業からも撤退。不動産事業に特化している「アジアゲートホールディングス」(1783。JQ。田野大地社長=右下写真。東京都港区。旧名はA.Cホールディングス→南野建設)――1月14日に払い込み完了となり、中国系と見られる投資会社「アクセスアジア」(埼玉県戸田市)と「エム・クレド」(東京都千代田区)の2社が、約40億円の第3者割当増資と、すべて行使されれば約35億円の新株予約権を引き受けた。すべて行使されれば第3者割当増資分と併せ約210%という大規模な希薄化が生じる。(冒頭写真=アジアゲート株価チャート)
アクセスアジアの方は以前からの株主で、21年10月、「普済堂」が保有していた全株式を売却したため、アクセスアジアが16・17%で筆頭株主になっていた。さらに21年11月、アクセスアジアはアジアゲートに5億円を貸している(返済期日はこの1月末)。そこに持って来ての今回の大規模な増資引受け。
一方のエム・クレドに関しては、21年10月、市場外で買い付けアジアゲートの大量保有で登場。その後、一部を売却し儲けたともいわれるが4・01%保有。その上での引受け。また、事務所はニューオータニにあり、それはアジアゲートと共通する不動産業の「アスコット」(3264。JQ。東京都渋谷区)と同じ。ということで、市場では、アジアゲートがアスコットと提携発表し売上高が倍増するという噂が立っていることは既報している。