いよいよ衆議院選挙も後1日を残すだけ。
本紙では公示翌日に安倍晋三元首相が立候補している山口4区の様子をお伝えしたが、同選挙区のその後の状況を取り上げる。
本紙が得た情報によれば、最終日の10月30日(土)午後、それも最後の締めの段階で、櫻井よしこ氏がJR下関市駅すぐ横のシーモールというショッピングセンター前で応援演説をやるという。
「安倍選対が決めた。しかし、櫻井氏といえば今やジャーナリストというよりヘイト主義者でしょう。しかも韓国スパイ説まで出ている。そんな者を呼ぶと逆効果と思うが、選挙は開票終了の午後8時にもう当確が出るのは確実。だから、本当は応援にかこつけて、安倍さんがまさに思想信条が会う彼女を呼んだということでしょう」
地元の自民党支持者さえ、こう呆れるほどなのだ。
もっとも、「れいわ新選組」公認の対抗馬・竹村克司氏(横写真左人物)の失速ぶりを見ればそれも無理ないかも知れない。
「街頭に立って演説しても、まったくというほど人が寄って来ません。現役プロレスラーだけに演説が下手なのは仕方ないとしても、その内容が下関市の商店街のシャッターを上げさせる(=地域経済活性化)ことに集中したせいか、“れいわ公約の消費税廃止にも言及せず、市議選に出た方が良かったのでは?”との批判を浴びる有様。前回と違い、今回は山本太郎代表の応援も1度もなし。無所属の大野頼子氏(横写真右)の方が票を取りそうな状況です」(地元事情通)
さらに、選挙ポスターや選挙カーの不手際もあり、選挙違反でやられるのではないかとの懸念さえ関係者の間では出ているという。
ところが、そんな状況にも拘わらず、なぜか安倍氏の選対はこれまでにない体制を敷いているという。
「いつもは安倍事務所だけでは手狭ということもあり、近くの空き地にプレハブ小屋を立ててそちらでもやっています。2箇所設けるのは、安倍事務所は人目につくので、昔、ライバル候補のポスターはがしなどもしていたが、そういう裏選対の作戦はそちらで立てる狙いもあってのことです。ところが、今回は随分前から別の建物をわざわざ借り上げている。いったい、そこで何をしているんだと我々の間では噂になっています」(地元事情通)