草津温泉で知られる群馬県草津町の町議(当時)が、町長から町長室で性的暴行を受けたと告白したのは約2年前のことだった。
その約1年後には外国特派員協会で町長、女性町議が相次いで記者会見。米ニューヨーク・タイムズ、英BBCなどでも取り上げられた。性的暴行の被害体験をSNSで共有する「♯Me Too」運動の盛り上がりと時期的に重なり、わが国とりわけ草津町は時代遅れの男性優位社会の典型のようにも報じられた。
だが、本当にそうなのか?
TBS元ワシントン支局長から性的暴行を受けた伊藤詩織さんのケースとは異なり、告白しただけで、未だに告訴も、民事訴訟もしていない。また、告白したのは性的暴行を受けてから4年10カ月も経てからなのだ。そこに持って来て、今年9月には町議会で、被害者とされる元女性町議が6名の男性と肉体関係を持ち、しかも内2名は保険契約を取るための“枕営業”だったとの内容の自筆のメモ書きが公開された。
それらから浮び上がるのは、草津温泉の温泉利権を巡っての政治的思惑の可能性である。
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