アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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数々の政権に忖度疑惑も――新警察庁長官に就任した中村格氏

 9月22日、警察庁トップの第29代警察庁長官に中村格次長(冒頭写真。58)が就任した。
同日、就任記者会見が行われたが、その席では、ジャーナリストの伊藤詩織氏が性的暴行を訴え、元TBS記者で、安倍晋三首相(当時)べったりだった山口敬之元ワシントン支局長は逮捕直前だったにも拘わらず、突如、逮捕が中止になった件(準強姦容疑で書類送検も容疑不十分で不起訴に。ただし、民事訴訟では「性行為に合意がなかった」として伊藤氏勝訴の一審判決。山口氏は控訴中)についても質問が出た。
だが、中村新長官はこの件に関して言及を避けつつも、「捜査指揮にあたっては常に法と証拠に基づいて適切に判断して来た。法と証拠以外の他事を考慮して何らかの捜査上の判断をしたことは一度もない」と実質、自分への疑惑を否定した。
この疑惑、中村長官が警視庁刑事部長だった時にあったことから、被告訴人は安倍首相(当時)べったり記者だったことから忖度してのことではないかとの見方も出ていた。
だが、中村長官の警視庁刑事部長時代の忖度疑惑はこの件だけではなかった。

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