アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(250回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(9月27日~10月1日)

プロフィール 投資歴22年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週末の日経平均株価の終値は30,248円と、前稿比-252円(※+118⇒ +1254→ +1487→ +628→ ▲964→ +157→ +536→ ▲264→ ▲455→ +63→ ▲843→ ▲283)と小安く引けた。ただ、週明けには一時1,000円安があったことを考えると、営業日が3日しかなく、中国・恒大集団の動静にも大きな変化がないことを考えると、よくぞここまで戻ったといえる。言い方を変えると、ただのリカク売りとなるきっかけが、この恒大の影響で大きなものになったというだけの公算が大きいか。
TOPIX(東証1部全体)は、終値2,091ポイントと週間で-9P安(※前項は+8⇒ +77→ +86→ +48P)と平時の動き。
そしてNYダウは、週間で+217ドル高となる、34,798ドル(※前稿比▲23⇒ ▲761→ ▲87→ +246→ ▲305→ +306→ +274→ ▲127→ +374→ ▲182→ +94)。日本株よりも先に下落(調整売り)が始まっていたので、週間でプラスになったようだ。ここからはしばらくNYダウ・ナスダックと連動を強めそうだ。
今週は、29日(水)のPM1時から、国内で自民党総裁選の投開票が行われる。選挙戦序盤は河野氏優勢ムードであったものの、1回目の投票で河野氏が勝利する見込みはほぼないことが明らかとなり、決選投票となる流れは間違いのない状況。そうなると自民党総裁となるのは、2・3位同盟が支持する岸田氏が本命となるだろう。ただこうなると、菅首相の総裁選不出馬以降に日本株を大量に買ってきた海外投資家は、改革路線である河野氏を最有力で考えていただろうから、29日後場引け前の相場反応は少し気になるところ。
現在のところ、筆者は週明けからの日本株の雰囲気を掴んで29日を迎えたいと考えている。ようするに月・火の地合いが強いか、弱いかだ。
先週の筆者は、本稿執筆後の20日(日)の深夜にかけて、中国の不動産大手・恒大集団が実際にデフォルトした場合に影響が大きくでる業種が何なのか? について調べていた。結果、鉄鉱石と銅が非常に大きなマイナス影響があると結論づけたものの、鉄鉱石などは国内での関連銘柄が見つけられない。そこで、中国だけで世界需要の半分を占めるといわれる銅の関連銘柄で「住友金属鉱山」(5713)、中国での住宅ビジネスの比重が大きすぎる「ニホンフラッシュ」(7820)、大型株なのにPER100倍を超え、どう考えても買われ過ぎと感じていた「レーザーテック」(6920)の空売りを、21日(月)前場寄り付きから開始した。しかし「レーザーテック」は、21日の市場が大幅下落の中でも強く当日損切りを迫られた。
そして、これ以外の銘柄に利が乘ってきたと感じ始めた22日(火)のAM10:05に、ロイター報道で、「恒大、23日の元建て社債の利払い実施へ」が流れると、筆者の携帯株価ボードがドーンと上昇。幸い、この上記空売り2社の反応は鈍く「住友金属鉱山」「ニホンフラッシュ」は、両銘柄とも1.5%近くのリカクで決済できた。今後もこの2社は、恒大集団絡みで大きく注目している。
また同時刻に、マザーズ先物12月限を前回と同じ建玉数で購入した。わかりやすく一番下に下がっている25日移動平均線のラインで、そして21日(月)と同じ下値ラインで止まったことから追撃したのだ。
このやり方は損切がしやすく、利が乘りやすいので読者諸兄にもオススメしたい。
その後すぐに1Qが素晴らしい好決算であったにもかかわらず、株価が調整をしていた「MIPOX」(8351)と「石井表記」(6336)を購入。両銘柄、長く持とうと決めていたが、「MIPOX」(8351)は、株探の特集記事で、24日に+18.4%も急上昇して、年初来高値になったから完全なラッキーショット炸裂だ。この銘柄は、10月に上方修正が確実視されているのでまだ売らない予定だ。
その後22日(火)後場に、「東京電力」(9501)が動意づいたのをみて、「これは河野氏が自民党総裁に選ばれないことを確信した筋が買ってきている」と直感が働き大量購入を決意した。こちらは、29日(水)の自民党総裁選を跨ぐ決意である。最後に、米国FOMCが終わったことで、24日(金)の寄り付きで「三井住友FG」(8316)を購入した。
現在の筆者の保有銘柄は大きい順に(1)「東京電力」(9801)、(2)「酒井重工業」(6358)、(3)「三井住友FG」、(4)「MIPOX」(5381)、(5)「石井表記」(6336)、(6)「AFC-HD」(2927)、(7)「ホットリンク」(3680)であり、信用維持率は39%まで下がっている。これに、マザーズ先物12月限を購入しているので買いすぎか。
結果的に、はっきりいって、出来過ぎなぐらいに筆者の先週の投資は上手くいってしまったが、今週の見通しはどう考えているのかというと……。

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