本紙は昨日、河井克行前法相・河井案里参議院議員夫婦起訴の4日前(7月4日)、検察当局が関係先として、鶏卵生産会社「アキタフーズ」の広島県福山市本社などを大々的に家宅捜索したことにつき注目と報じた。
その家宅捜索は、単に関係先として行ったものではないと思ったからだが、その記事を報じた7月10日昼間、本紙がスッパ抜いた1・5億円一部安倍事務所側還流疑惑のネタ元(=ディープスロート氏)から、検察(稲田伸夫検事総長=下左写真)は安倍官邸側とこの疑惑をこれ以上は追及しないことで手打ちしたとの情報が入って来た。
「安倍官邸としては、この件は本気で追及されると首相を辞任しなくてはならなくなるだけの重大疑惑のため、官邸の警察庁出身の2人、杉田和博官房副長官(横右写真)、北村滋特別顧問が動き、あの伊藤詩織さんに対する性暴力事件での逮捕に待ったをかけた中村格警察庁次長に検事のスキャンダルネタ探しを依頼。警視庁公安が動き成果が上がり、検察側としては不本意ながら手打ちせざるを得なくなったんです」。
そして、本紙の読み通り、その手打ちと、昨日報じた「アキタフーズ」への家宅捜索は密接な関りがあるという。
まず、一つは、約2900万円のカネの出処に関して。
いうまでもなく、河井夫婦が選挙支援のためにバラ撒いたとされる現金の総額のことだ。