大手マスコミ既報のように、東京地検特捜部は7月8日、河井克行前法相・河井案里参議院議員夫婦を、19年参議院選挙で案理容疑者を当選させるため、地方議員や後援会関係者ら100人に計2901万円を渡した公職選挙法違反(買収、事前運動)で東京地裁に起訴した。
ところで、その4日前の7月4日、検察当局は河井夫婦の同容疑の関係先として、鶏卵生産会社「アキタフーズ」の広島県福山市本社、同社幹部宅、東京本社などを家宅捜索したことは一般には余り知られていないようだ。
共同通信だけが詳しく報じ、後は全国紙では毎日と産経、全国キー局では日テレだけが少し報じたぐらい。地元の「中国新聞」ではまったく報じられなかったから無理もない。
カネを渡した相手だけでも100人もいるなか、勾留期限直前になって1企業を家宅捜索したからといって、いまさら取り立ててニュース性もないとの判断からとも思うのだが、ある地元事情通は、「本当に単に関係先としてだけか? 本社だって朝から夕方まで捜索し、段ボール箱200箱近くの資料を押収したと聞いている。尋常ではない量だ」と漏らす。
どういうことなのか?