アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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コロナ新薬疑惑の「テラ」VS「猫組長」の仁義なき戦い

 本紙では7月4日、コロナバイオベンチャー「テラ」(2191。JQ。東京都新宿区)が新型コロナ治療新薬の共同開発を今年4月に発表、5月にはメキシコで臨床試験を始めたことになっているが、これに疑惑ありと『SPA』、『フライデー』が報じたところ、テラ側は、これは株価操作するために虚偽の情報を提供した結果で、その“特定人”を金融商品取引法158条(「風説の流布」や偽計)違反で刑事告訴するとIRしたと報じた。
その“特定人”とは、通称“猫組長”こと菅原潮氏(55。右下写真)のことだ。
元山口組3次団体組長とのことだが、経済ヤクザで才覚があったのだろう。今や『週刊SPA』で人気漫画家の西原理恵子と「猫組長と西原理恵子の『ネコノミクス宣言』」を連載するなど、「有名経済評論家」となっている方だから、当然、注目してしまう。
そこでウォッチしてみると、テラ側が提訴するとした翌7月5日には、自身のツイッターで「テラ株式会社株式の市場外取引経緯について」というレポート(?)のようなものを紹介。早速、反撃していたことがわかった。
 また、テラ側が“攻撃”して来ることがわかっていたようで、同じく自身のツイッターで7月3日、親友のツイッターをリツイート。
そこには「山崎ならびにセネジェニックス・ジャパン株式会社に対し、1億5千万円の損賠賠償請求訴訟を東京地裁に提起しました」との記載が。
「セネジェニックス・ジャパン」とは、テラと新型コロナ治療新薬開発で業務提携を結んでいる相手。
本当に“猫組長”が『フライデー』等に情報提供したのが事実として、疑惑が出ているのは、テラがメキシコで臨床試験をしているというが、それがやられていないという疑惑だが、セネジェニックスはそのメキシコでの臨床試験の根回しをしているわけで、疑惑のまさに当事者ともいえる相手。
一体、テラ側と“猫組長”との間に何があったというのか?

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