アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(255回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(11月1日~11月5日)

プロフィール 投資歴22年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週末の日経平均株価の終値は28,893円と、前稿比+88円(※-264⇒ +1020→ ▲722→ ▲1477→ ▲252円→ +118→ +1254→ +1487→ +628→ ▲964→ +157→ +536→ ▲264→ ▲455→ +63→ ▲843→ ▲283)の小幅高となった。
週末には国内では衆議院選挙が行われ、事前報道では自民党の単独過半数が危ぶまれる状況にもかかわらず、夜間の日経平均CFDは29,066円とプラスになって戻ってきている。
TOPIX(東証1部全体)は、終値2,001Pと週間で-1P安。
そしてNYダウは週間で+143ドル高となる35,820ドル(※前稿比+382⇒ +527→ +332→ ▲472→ +217→ ▲23→ ▲761→ ▲87→ +246→ ▲305→ +306→ +274→ ▲127→ +374→ ▲182→ +94)と史上最高値更新である。
日経平均株価の現値は28,893円。5日移動平均線は28,903円、25日線は28,789円、75日線は28,573円、200日線は28,844円、前稿に引き続きさらに煮詰まってきた。こういうふうにチャートが煮詰まると、その後は一本調子の値動きとなりやすくなる。
具体的に言及すると、10月20日の29,489円を越えると上方向が軽くなり、75日線の28,573円と10月25日の安値28,472円を下抜けてしまうと下方向が軽くなるため、下落が止まらなくなりそうだ。
さて、今週のストラテジーへと移りたい。今週はかなりの強気度で、〝買い〟でいって大丈夫だと考えている。その根拠は、週末の29日(金)の相場が物語っている。これから週末日曜日に、ビッグ過ぎる特大イベント・衆議院選挙を控えながらも、3兆5317億円の商いを伴い日経平均は上昇した。この事実は大きい。
そしてその夜の米国市場は、前日の引け後に決算発表された、アップルとアマゾン両者ともに時間外取引が底となってジリ上げた様子を見て、これは大丈夫だと強く感じている。相場はなおも上方向に行きたがっている。
衆議院選挙は、自民党単独過半数ならばもちろん相場にプラスとなるだろう。ただ市場は、自公で過半数を取れると確信しているようだ(実際PM8:00速報でこれは堅い)。
そう、こういった強い地合いが生まれた根拠は、折り返し地点に達した米国の決算発表なのだろう。とにかく強いのだ。
7-9月の3Q米国GDPは前年同期比+2%と速報値がでたが、7月初旬時点では+6%台の予測であり、10月末にかけてジリジリ下がってしまって着地したわけだが、米国の決算はこの影響を大きく受けていない。もちろんこれから発表される内需系は悪決算になってしまうだろうが、米国の中心はGAFAMにテスラが加わったハイテクだ。
NYダウの2021年度EPS予想は、決算が進むにつれて過去最高を大幅に更新する1905ドルまできている。この傾向は、S&Pもナスダックもラッセルも同様だ。
そして懸案だった半導体不足による供給不足のピークも、そろそろ過ぎ去ろうとしている頃合いのようだ。トヨタ自動車が10月15日に発表した報道によると、11月の減産幅は-15%だとしている。9月は-40%で、10月は-30%と出してきていたので、月を追うごとに減産幅は縮まってきている。そして年間の生産台数は下方修正をしないということなので、12月から3月にかけては逆に生産台数の上方修正になる見通しで結果過去最高の生産台数となる。基本的に、半導体不足は2022年度いっぱいまで不足状態が続く見通しだという報道も多々でているが、半導体供給が特に遅れていた自動車で供給が足りてくるならば不足のピークを越えたと言い切ってもよいだろう。

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