アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<主張>熱海土石流で家宅捜索ーー「盛り土」“前”所有者に偏る報道は大物弁護士への忖度!?

    静岡県熱海市で7月23日に発生した大規模土石流災害では26人が死亡、未だ1人が行方不明のままだ。
その原因は違法な「盛り土」と見られることから、本紙ではいち早くその前・現所有につき実名、顔写真付で報じている
というのは、問題とされる盛り土は法令に違反して届け出の3倍以上の50M以上になり、それは木くずやタイルなど違法な産業廃棄物が含まれた建設残土で土壌がスカスカの状態。しかも排水管を設置していなかったため、大雨が降ると崩れ易かったと思われる。そして、現所有者がこの盛り土を含む土地を所有した2011年以降も産廃物は捨てられていたと見られる。そうだとすれば、今回の大惨事の責任は前・現所有者両方に等しくある可能性が高い。
そのため、遺族らが結成した被害者の会が両者を告訴、それを受け静岡県警は10月28日、前・現所有者の関係先を強制捜索に入ったわけだ。
冒頭に掲げたのは、そのことを報じる「毎日」の本日朝刊一面トップの記事。
そのタイトルを見ると、「盛り土造成前所有者捜索」となっている。所有者の前に“前”が小文字ながらわざわざ付いているから、前の所有者のところだけ家宅捜索したと思われる読者もいることだろう。
ただし、本文を見ると「捜査関係者によると、この日は10カ所超を捜索。現所有者の関係先は業務上過失致死容疑で捜索した模様だ」と記されている。では、なぜ大見出しには“前”が付いているのか?

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