アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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当局は公平に指導・監督を――仕手銘柄で悪さをするヘッジファンド

 ヘッジファンド――ヘッジ(hedge)は「避ける」という意味で、普通のファンドは運用方法に制限を設け相場が一方向に動いた時のみ利益が出る(一般投資家向けは基本的に株価が上がったところを売却し利益を出す)仕組みだが、ヘッジファンドは様々な取引手法を駆使して株価が上がっても下がっても利益を追求するファンド。
そのヘッジファンドが、このところ仕手株を対象に、違法行為とも思える手法で空売りをかけ儲けていることをご存じだろうか。
最近の対象銘柄をいくつか上げると、「中小企業ホールディングス(旧クレアホールディングス)、「アンジェス」、「テラ」、「燦キャピタルマネージメント」など。
基本的には、これら仕手銘柄は、IRで買い材料が出て株価がかなり上がることが多い。これに対し、ヘッジファンドはチームを作り、示し合わせたように順番に株価を操作し売り崩し、空売りして利益を上げているという。
ところが、東京証券取引所や証券取引等監視委員会(SESC)などの当局は一般投資家(仕手筋もむろん)にはやたらとルールを被せて来るが、ヘッジファンドには寛容なようだ。
アメリカではこういう空売りのヘッジファンドの悪辣な行為に対しては、一般投資家がグループを組織して強烈な買い物を入れてヘッジファンドを駆逐することさえ起きている。だが、まだまだ一般投資家の多くが成熟していないわが国ではそういうことが出来ないので、せめて東証などは公平に指導・監督してもらいたいものだ。
中小企業ホールディングスにつき、ヘッジファンドのその悪辣な手口を具体的に以下、紹介しよう。

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