アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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「中小企業ホールディングス」の社外取締役候補に元経産省キャリア

「中小企業ホールディングス」(1757。東証2部。東京都港区)を久しぶりに取り上げる。
4月21日の臨時株主総会で、1年近くも続いた経営権争奪戦は旧経営陣解任で決着がつき、それと同時に「クレアホールディングス」から社名変更した同社のことだ。
「セノーテキャピタル」の岡本武之氏が社長に就任したものの、長年業績不振で今も「疑義注記」。経営陣が交代しても、会計監査人が見つからず、決算発表が出来ず上場廃止になるのではという見方もあったが、無事クリア。デマの類であったことが判明するも、72円(6月11日終値)という株価(冒頭写真)が厳しい状況を物語っている。
果たして、新経営陣が主張するように、中小企業を活性化させることで、同社の業績を向上させまずは「疑義注記」を解除できるのか?
そんな疑義もあるなか、新経営陣に期待を抱かせたのが、まだ旧経営陣が実権を持っている時から、新経営陣側に期待するとして西山由之氏が大株主に登場したことだった。
西山氏はダスキン代理店最大手「ナック」(9788。東証1部)の創業者で元社長、名誉会長。そんな者が何の展望もなく、こんなボロ株を買うわけがないと思われたからだ。
本紙では今年1月21日、西山氏が7・04%まで買い増ししたまでしか報じていなかったが、その後もさらに買い増しし5月12日にさらに「変更報告書」が出され8・95%まで増やしている。
そんななか、中小企業ホールディングスは6月28日に定時株主総会を開催予定だが、6月11日に提出された「独立役員届出書」(横写真)により、社外取締役に佐伯英隆氏が候補に上がっていることが明らかになった(佐伯氏本人は同意済)。
佐伯氏は経済産業省の元キャリア(2004年退任)。
資源エネルギー庁国際資源課長、同省大臣官房審議官など務め、退任した現在は京都大学名誉フェロー。
また、住友化学系の「田岡化学工業」(4113。東証2部)の社外監査役、社外取締役を15年6月から18年11月まで務めていた。さらに16年9月から現在も「Abalance」(3856。東証2部)の社外取締役を務めてもいる。

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