アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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「テラ」が公表した「社内調査報告書」――メキシコでのコロナ治療薬開発治験はウソだったと自白

 医療ベンチャー「テラ」(2191。JQ。東京都新宿区)といえば、証券取引等監視委員会(SESC)が今年3月強制調査に入り、現在も捜査しているところだ。
ただし、本紙既報のように、容疑は金融商品取引法違反といっても、インサイダーであり、メキシコにおけるコロナ治療薬の治験に関する虚偽IRによる相場操縦容疑ではない。
ところが、テラ自身が8月6日にIRした「社内調査報告書」内容の結論を簡単にいえば、メキシコにおいてコロナ治療薬の治験を行うとIRするなどした結果、それまで100円台だった同社株価は最大2000円代までいったが、治験の承認を出していたとされるメキシコのイダルゴ州知事にその権限はなく、したがって虚偽IRである=相場操縦であると自ら認めた格好なのだ。
この社内調査報告書をみても、まどろっこしい言い回しなので読んでもピンと来ない読者もいると思うが、結論をいえばそういうことなのだ。
「7月20日、この相場操縦時の時も社長だった平智之氏が社長も取締役も辞任しましたが実際は解任といっていい。同日、辞任を決議した取締役会ではこれを理由とした解任の緊急動議が某役員から出されました。
ただし、その内容はIRされたより前に役員連中はわかっており、もっと早く出されるべきだった。というか、そもそも社内調査にしろ重要な内容なのだから開始に当たってもIRすべき。それをせず、今ごろ結果だけIRしたのは、新社長になった真船達氏(冒頭写真)もこの結果を隠蔽しようとしたから。理由? 明らかになれば上場廃止の可能性もあるからです。新たな事件化の可能性も。ところが、タレ込みがあったのでしょう、某大手マスコミがこの報告書の件を掴んで取材に動き出し、もう隠し通せないとなったからですよ」(事情通)

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