アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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あのFP・柏木被告の詐欺等事件の控訴審結果

 本紙既報のように、昨9月15日午前11時より、東京高裁(622号法定)において、詐欺と出資法違反併せ総額1億円近く、20名の被害者を出し、一審で懲役6年の実刑(+罰金100万円)判決を受けている柏木達哉被告(冒頭写真。39)の控訴審の第1回公判があった。
本紙がこの事件に注目しているのは、既報のように、柏木被告はファイナンシャルプランナー(FP)の立場を利用し、保険営業マンとして顧客の相談に乗るふりをしながら、その顧客の資産状況を聞き出し、ある程度以上の資産のある者に目を付け、投資詐欺話などを言葉巧みに持ちかけていたからだ。そして、それにも拘わらず、保険会社や代理店は責任回避し、未だにこうした不良FPの被害を回避する対策を取ろうとしないことは大問題だろう。
この日、柏木被告の弁護人からは上申書、それに被告人質問請求があった。これに対し検察側は、被害者からの厳罰を求む文書提出を求めた。
だが、三浦透裁判長はそのどちらも却下。
結果、11月17日(水)午前11時30分から、同法廷で判決を言い渡すという。
第11刑事部。事件番号は令和3年(う)第778号。
なお、柏木被告、罪に問われているのは時効の関係などからごく一部で、したがってかなりの隠し資産があってもおかしくないのだが、国選弁護人で、保釈申請もせず(できず?)、ずっと塀の中。この日も東京拘置所から手錠姿で現れた。

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