アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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「正圓寺」乗っ取り事件――ついに実力行使へ(2)

本紙で追及『週刊新潮』でも2週連続で報じられた、大阪の地元では「天下茶屋の聖天さん」と親しまれ、1000年以上の歴史を誇り、また3000坪もの敷地を持つ「正圓寺」(大阪市阿倍野区)の乗っ取り事件だが、ついに乗っ取った側が本格的な実力行使に出て来たことは5月25日に報じた
その追加情報を報じる。
この5月25日、乗っ取り側の首謀者と見られ、辻見覚彦住職に詐欺容疑で刑事告訴(正式受理済)されている被告訴人「ゼフィア」(大阪市淀川区)の中務稔也社長、三野康行専務らは、辻見住職が自主退去しないものだから奇手に出たようだ。
「住職はお寺敷地内に自宅を構えているのですが、5月11日夜、住職が帰宅すると自宅扉が扉ごと外されてしまっていたので、以降、台所の引き戸の後ろに2つのモップの棒をかまして外から侵入されないようにしていました。ところが、5月25日、その引き戸を無理やりこじ開けようとした女性がいて、住職の支援者と引き戸のところで入れる、入れないで少し揉みあいみたいになった。すると、その女性が全治10日の診断書を取り支援者を傷害容疑で告訴したんです。幸い、住職が詐欺で中務らを告訴した同じ署だったので事情を分かってくれ事件化することはあり得ないと思いますが、いろんな手を考えるものです。
 それだけではありません。これまでにも中務社長らは度々徒党を組んでお寺に不法侵入し、『直ぐに出ていけ!』、『俺は組織いっぱい持っているから、えらい目に会うぞ!』などと脅しています。その都度、住職側は警察を呼んで事情を説明して追い返してもらっているのですが、2月20日には住職が利用していたパソコンが無くなっています(警察に被害届。現場検証も)。また5月12日には正圓寺に参拝者らが電話すると傷害を負わされたと主張する女性の内縁の夫の携帯電話に転送されるようになっており、『山門は閉まっている』『辻見は住職を辞めました』などといって業務妨害していたことが明らかになりました」(関係者)
5月25日には住職の自宅のトイレに勝手に鍵を取り付けて使用できなくもしていたという。
こうしたなか、6月1日付で、前出の中務・三野両氏の代理人弁護士・小野昌史氏から「通知書」が送られて来て、本書到達後3日以内にお寺から退去しない場合、「やむを得ない緊急避難的な対応として、辻見氏や〇〇氏(*支援者)の本件建物への立ち入りを禁止するための措置を取る場合があります」と不気味な警告が。

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