本紙では3月12日、「BNI」というビジネスチャンス紹介組織を悪用するなどして総額30億円ともいわれる被害を出し雲隠れ中の白石陽士氏なる60代前半の詐欺疑惑人物(冒頭写真)を取り上げている。
一方、本紙では昨年10月に上場廃止になり、今、当局が金融商品取引法違反(偽計)で捜査している「Nuts」の件も取り上げている。捜査が遅れているものの、さすがに近くXデー必至と見られるが、このNutsと冒頭の詐欺疑惑に接点があることが判明したので追加報道する。
その前に、その後の取材で、本紙は今回詐欺疑惑の白石陽士氏と、15年10月、出資法違反(預かり金の禁止)で熊本県警に逮捕された白石勢輔氏は間違いなく同一人物であることがわかった。
本紙の取材に、白石勢輔氏を知る人物が応じ、今回の詐欺疑惑で登場する白石陽士氏の写真を確認し、同一人物に間違いないと断言した。
さて、両者の接点だが、Nutsは2016年11月、約10億円の新株予約権(DES)を発行している。引き受けたのは「コロンビア合同会社」(東京都港区)で、その際の代表社員である「コロンビアHD合同会社」の職務執行者は「大木智子」となっている(16年10月のNutsのIR=横写真)。その大木氏と、今回の白石氏が投資名目で資金を出させた受け皿会社「リプラス」の投資アドバイザー・大木氏も同一人物であることが判明したからだ。