吉川元農相に５００万円の「アキタフーズ」――クルーズ接待巡る「一心グループ」との異様な関係

　吉川貴盛元農相（＝冒頭写真。当選６回。自民党二階派。２日、自民党役職辞任を表明）に、農相現役時代、鶏卵生産が「イセ食品」に次いで２位の「アキタフーズ」（広島県福山市）の元代表・秋田善祺氏（87）が計５００万円を渡し、便宜を図ってもらった疑惑があるとして東京地検特捜部が捜査をしている件だが、秋田元代表は業界団体である日本養鶏協会の特別顧問を務めるなど業界リーダー格で、地元・広島出身の亀井静香元代議士、同じく元法相の河井克行被告、その他にも農林水産行政に影響力を持つ国会議員、官僚などに頻繁に接触していたとされる。
　本紙は12月３日に報じた記事のなかで、今年７月22日、「共同」が、別の元農相の西川公也氏（＝横左写真。菅内閣で内閣官房参与）、本川一善・元農水事務次官（横右写真）、大野高志・元畜産部長がアキタから、クルーズ船での接待（１泊）を受けていたことを報じていると紹介したが、その件で興味深い証言などを得たので追加報道する。