7月11日に報じたように、河井克行(前法相)・河井案里(参議院議員)両被告(夫婦)の買収事件で注目されている自民党から出た1・5億円一部安倍事務所側還流疑惑は、安倍官邸の圧力の結果、カネの流れは追及しないことで手打ちとなった模様だ。
だが、そんなことで落ち込んでいても仕方ない。
本紙としては、ただただ知り得る情報を逐一報じて行くのみだ。
この還流疑惑、本紙が5月15日に報じたものだ。
昨年の参院選期間中、安倍事務所の2人の秘書が広島入りしているが、その際に泊りがけでもないのにキャリーバック持参で出向いている。そして一連の検察調べのなかで、そのキャリーバックのなかに現金を詰めて持ち帰った旨の供述があるという内容だ。
その後、6月18日発売の『週刊文春』(6月25日号)が、安倍首相の地元・山口県下関市から筆頭秘書の配川博之氏(冒頭写真)などが広島入りして応援をしていたとの報道が。6月21日の「赤旗」はその応援ぶりをさらに詳しく報じていた。
そして6月19日、安倍首相は「私の指示により秘書が広島に入ったことは事実だ」と認めている。
その一方で、追加取材の結果、本紙は先の還流疑惑の内容は検察作成の供述調書のなかに載っているとの証言も得た。さらに、その具体的な還流疑惑の金額も出て来た。別のルートからも、ほぼ同様の額を聞いてもいる。(*これら報道をまとめた記事が7月7日の「リテラ」に出ている)
そんなわけで、本紙はこの間、この4人の秘書、とりわけ筆頭秘書の配川氏につき調べてみたところ、興味深い事実がわかったので以下、報告する。