河井克行前法相・河井案里参議院議員夫婦が6月18日、東京地検特捜部についに公選法違反(買収)容疑で逮捕されたことを機に、本紙では、すでに5月12日付で、この買収容疑資金の原資1億5000万円を自民党本部だから出させた安倍晋三首相も共犯だとして検察に告発されていたことを報じている。
6月21日(日)のことだが、奇しくも同日発売された『サンデー毎日』が、同じく安倍首相は河井夫婦逮捕容疑の共犯だとする記事(2頁)を報じているので紹介しておく。
最大のポイントは、同記事中でもコメントのかたちで紹介されているように、「地元とのつながりは薄く、人望もない」(同記事より)案理容疑者が、買収容疑があった19年の参議院選挙候補になったのは、「案里氏ありきではなく、(同選挙で落選した)“溝手(顕正)潰し”ありきで計画されてのではないか」という点だ。
そして、結びの部分で政治ジャーナリストのこんな見方を紹介している。
「これだけ(1億5000万円)の巨費をつぎ込まれれば、買収に使って是が非でも勝てと言っているようなもの。いわば安倍首相も買収容疑の“共犯”と言われても仕方ありません」。
大手マスコミで初めて河井夫婦の公選法違反につき、河井克行容疑者を法相に任命した以上の責任を安倍首相に問う記事が出たが、しかしこれはまっとうな一般国民なら誰もが抱く思いだろう。
検察はそのことをしっかり受け止め、捜査していただきたい。