アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(190回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(7月13日~7月17日)

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週末の日経平均株価の終値は22,291円と、先週末比-15円安(前稿比▲206円→ +33円→ +184→ ▲559→ +1056円→ +1420円→ +351円→ ▲142円→ +560円→ +357円→ ▲635→ +398円→ +1679→ ▲1569→ +2845→ ▲878→ ▲3318→ ▲393円→ ▲2245→ ▲301)と下落した。ここ4週方向感がない。
しかし、金曜日の夜の日経平均先物CFDは、米国で新型コロナ肺炎の治療薬での進展報道がでて、22,688円までジワジワ上がり続けて引けている。
先週のNYダウは、週間で+246ドル高(前稿比+812→ ▲855→ +265→ ▲1505ドル→ +172→ +918→ +780→ +354→ +607→ ▲51→ ▲457→ +524→ +2666→ ▲585→ +2463→ ▲4012→ ▲2679→ +456→ ▲358)の、26,075ドルと25日線をかろうじて上回っている。
先週金曜日の日経平均株価は、新型コロナ肺炎の感染者急増で、警戒感から下げ模様となるも、夜になると一変、米国株主導で一本調子のジリジリ上昇をみせて、チグハグな形で引けている。
特にナスダック指数などは10,617ドルと、終わってみれば最高値更新! これに加えて中国株(上海)も極めて強く年初来高値圏だ。銅やアルミニウムなど、中国依存の商品の値上がりが目立つことからも、これは中国の景気回復を示唆している可能性が高い。
ここから推察するに、日本は7月10日の空売り比率が47.5%だったことを鑑みても、寄り付き段階では、踏み上げの様相となりそうだ。
さて、今週のストラテジーを簡単にまとめたい(※出張中につき福岡にて執筆中)。今週は、14日(月)から、米国の銀行を中心に決算が出始める。かなり引当金を積み増しているだろうから、数字自体は悪いものとなりやすいだろう。注目は、ただただ決算後の株価動向。また16日(木)にはネットフリックスの決算もでる。これは確実に良い数字の発表が期待されているが、前述と同じく、決算後の株価の行方を注視したい。
日本株に関しても、先週金曜日の引け後に安川電機(6506)が3-5月の決算を出した。数字自体はよくないものであり、通期の業績見通しを見送り大幅に減配しているのだが、株価はどう動くか!? 受注自体は、中国向けが前年同期比+57%と増加していたこともあり、景気敏感株全体を占ううえでも同社の株価推移は注目したい。
今週は、米国でSQ値の算出があり、需給のバランスが壊れる可能性がある。米国では新型コロナ肺炎新規感染者が、11日(土)7万1389人に急増中だということもあり、週中においてもロックダウンを匂わせる雰囲気があった場合は、売りから取引を始めるほうが賢明だろう。また、ここで波乱が起こらなかった場合も、筆者は念のため米国時間の土曜日の大引けでは、空売りをして週を終える予定だ。
というのも、8月・9月は、外国人投資家の売り越し(現物)の特異月だから。直近3年でみても2019年は▲5355億円⇒ 2018年は▲4826億円⇒ 2017年は▲7242億円と10年連続売り越し中だ。9月も5年連続の売り越しなので、この辺りで買い持ちしてもエッジ(優位性)はない。毎年、夏は、夏枯れ相場の薄商いでこれだけ売ってこられたら、株価指数がどうなるのか想像に難くないだろう。
また、今週で一番注意しなければならないのは16日(木)だろう。経済指標が固まってでるが、その中でも、先週、失業保険継続受給者数が1929万件と4週ぶりに増加していた。失業保険給付(※週で600ドル上乗せ)の期限が今月末だということもあり、これが減ってこないと、株式市場は7-9月のU字回復やV字回復は難しい、という見方が増えるはずで、指数暴落の可能性がある。
最後に備忘録を。QUICKと日経ヴェリタスの7月の共同調査では、7月~9月期にかけてU字型回復が28%、L字型回復27%、V字型回復が16%という数字だった。前回の6月調査では、U字回復47%、L字回復38%、V字回復3%だったので、少しU字回復が強くなっているが、前述の「新規失業保険申請件数」&「失業保険継続受給者数」(21:30)しだいでは、U字回復が否定される可能性があるとみている。

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